作品紹介
1941年(昭和16年)2月 『講談雑誌』掲載
山本周五郎38才。のころで、太平洋戦争が勃発。山本自身はこの開戦を、ラジオの前で息を殺して聞いていた。文芸会も、内閣情報局が管轄する「協会」が設置され、統制されていきます。
名作、日本婦道記を手がける前年。二年後には直木賞におされることになるわけですが、きなくさい戦火は、周五郎文学にどのような影を落としたのか……!
お聴きください。
■登場人物紹介
高沖千之助……駿河田中藩の馬廻り番頭。
井波太吉郎……千之助の親友。
菊枝……別所の娘。千之助の婚約者。
宮松金五郎……浪人金右衛門の子。銀之丞を父の仇と狙う。
松代……金五郎の妹。
宮松金右衛門……米沢藩上杉家の浪人。銀之丞に斬られる。
成田銀之丞……成田別所の二男。金右衛門を酔って喧嘩をし斬る。
原久馬……成田別所の甥。金五郎を返り討ちにしようとする。
高沖六左衛門……千之助の父。故人。
成田別所……国家老。
春田甚内……徒士組。
嘉門……高沖家の家扶。
福田茂一郎……高沖家の家扶。
忠次郎……高沖家の家扶。
愚得……宗洞寺の和尚。
■用語集
一紙半銭……イッシハンセン・ごくわずかなもの。仏家の寄進の額がわずかなこと。
池畔……チハン・池のほとり。
眉宇……ビウ・まゆのあたり。
弛廃……シハイ・ゆるみすたれること。 行われなくなること。
卒然……ソツゼン・にわかに起こるさま。突然。
助勢……ジョセイ・助太刀
言下……ゲンカ・言い終わったすぐあと。一言のもと。
理非……リヒ・道理にかなっていることと、はずれていること。
家扶……カフ・もと皇族や華族の家で、家務・会計をつかさどった人。
意趣……イシュ・恨みを含むこと。恨み。
軽率……ケイソツ・注意深く物事を考えることなく、すぐ決めたり、したりする態度であること。かるはずみ。
亀鑑……キカン・てほん。もはん。
慚愧……ザンキ・自分の見苦しさや過ちを反省して、心に深く恥じること。
不埒……フラチ・道理にはずれ不届きなこと。
勤行……ゴンギョウ・仏前で読経すること。精進すること
誦経……ズキョウ・経文を声を出して読むこと。
■目次
0:00 凍てのあと 一
6:48 凍てのあと 二
13:50 凍てのあと 三
21:01 凍てのあと 四
27:57 凍てのあと 五
35:12 凍てのあと 六
42:48 凍てのあと 七
山本周五郎38才。のころで、太平洋戦争が勃発。山本自身はこの開戦を、ラジオの前で息を殺して聞いていた。文芸会も、内閣情報局が管轄する「協会」が設置され、統制されていきます。
名作、日本婦道記を手がける前年。二年後には直木賞におされることになるわけですが、きなくさい戦火は、周五郎文学にどのような影を落としたのか……!
お聴きください。
■登場人物紹介
高沖千之助……駿河田中藩の馬廻り番頭。
井波太吉郎……千之助の親友。
菊枝……別所の娘。千之助の婚約者。
宮松金五郎……浪人金右衛門の子。銀之丞を父の仇と狙う。
松代……金五郎の妹。
宮松金右衛門……米沢藩上杉家の浪人。銀之丞に斬られる。
成田銀之丞……成田別所の二男。金右衛門を酔って喧嘩をし斬る。
原久馬……成田別所の甥。金五郎を返り討ちにしようとする。
高沖六左衛門……千之助の父。故人。
成田別所……国家老。
春田甚内……徒士組。
嘉門……高沖家の家扶。
福田茂一郎……高沖家の家扶。
忠次郎……高沖家の家扶。
愚得……宗洞寺の和尚。
■用語集
一紙半銭……イッシハンセン・ごくわずかなもの。仏家の寄進の額がわずかなこと。
池畔……チハン・池のほとり。
眉宇……ビウ・まゆのあたり。
弛廃……シハイ・ゆるみすたれること。 行われなくなること。
卒然……ソツゼン・にわかに起こるさま。突然。
助勢……ジョセイ・助太刀
言下……ゲンカ・言い終わったすぐあと。一言のもと。
理非……リヒ・道理にかなっていることと、はずれていること。
家扶……カフ・もと皇族や華族の家で、家務・会計をつかさどった人。
意趣……イシュ・恨みを含むこと。恨み。
軽率……ケイソツ・注意深く物事を考えることなく、すぐ決めたり、したりする態度であること。かるはずみ。
亀鑑……キカン・てほん。もはん。
慚愧……ザンキ・自分の見苦しさや過ちを反省して、心に深く恥じること。
不埒……フラチ・道理にはずれ不届きなこと。
勤行……ゴンギョウ・仏前で読経すること。精進すること
誦経……ズキョウ・経文を声を出して読むこと。
■目次
0:00 凍てのあと 一
6:48 凍てのあと 二
13:50 凍てのあと 三
21:01 凍てのあと 四
27:57 凍てのあと 五
35:12 凍てのあと 六
42:48 凍てのあと 七
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