作品紹介
由比正雪の巻き起こした慶安事件――
出生の秘密から、
いやおうなく倒幕運動に巻き込まれていく伝七郎夫婦――
時は徳川家光の時代(慶安事件は死去後)。
慶安の大地震が起こり、市中には浪人があふれ、火災は頻発、疫病も起こるといった情勢不安のなか、幕府転覆をねらう由比正雪一味。
物語は、一味と関係なくはじまる――
■登場人物
伊丹伝七郎……僧侶になることを拒否して、町道場でくらしをたてている。
泰誓……伝七郎の兄
伊丹権六……伝七郎兄弟の父。不名誉な死を遂げる。
天海僧正……黒衣の宰相と言われた高僧
ゆき……追っ手から、伝七郎に助けられる。
大次郎……伝七郎とゆきの子
安積一雲……下谷御成道の道場主
丸橋忠弥……槍術の達人にして、豪傑
由比正雪……江戸で高名な軍学者
林……丸橋の道場に通う。
酒井忠勝……大老
松尾備後……千五百石、旗本
■用語集
産褥……サンジョク・分娩直後から妊娠前の状態に戻るまでの期間、通常6~8週間
御諚……ゴジョウ・貴人の命令。仰せ。
潤達……ジュンタツ・廻状などを順送りすること。
四斗俵……シトビョウ
卒爾……ソツジ・突然なさま。にわかなさま。急なさま。
身共……ミドモ・自分(たち)を指す語。われ。われわれ。
端座……タンザ・姿勢を正してすわること。正座。
被衣……カツギ・平安時代以後、貴婦人が外出するときに頭からかぶった衣服。きぬかつぎ。
練絹……ネリギヌ・生糸のまま織り上げてから精練した絹織物、または練り糸で織った絹織物のこと
承引……ショウイン・よろしいと言って引き受けること。承諾。
そもじ……そなた
久闊……キュウカツ・長らく音信をしないこと。無沙汰(ぶさた)。
過当……カトウ・適度を越えること。
薄禄……ハクロク・俸給の少ないこと。 微禄。 少禄。
評言……ヒョウゲン・批評の言葉。
糊米……ノリマイ・俸給
平安城長吉……室町期の山城鍛冶を代表する刀工の一人です。
出生の秘密から、
いやおうなく倒幕運動に巻き込まれていく伝七郎夫婦――
時は徳川家光の時代(慶安事件は死去後)。
慶安の大地震が起こり、市中には浪人があふれ、火災は頻発、疫病も起こるといった情勢不安のなか、幕府転覆をねらう由比正雪一味。
物語は、一味と関係なくはじまる――
■登場人物
伊丹伝七郎……僧侶になることを拒否して、町道場でくらしをたてている。
泰誓……伝七郎の兄
伊丹権六……伝七郎兄弟の父。不名誉な死を遂げる。
天海僧正……黒衣の宰相と言われた高僧
ゆき……追っ手から、伝七郎に助けられる。
大次郎……伝七郎とゆきの子
安積一雲……下谷御成道の道場主
丸橋忠弥……槍術の達人にして、豪傑
由比正雪……江戸で高名な軍学者
林……丸橋の道場に通う。
酒井忠勝……大老
松尾備後……千五百石、旗本
■用語集
産褥……サンジョク・分娩直後から妊娠前の状態に戻るまでの期間、通常6~8週間
御諚……ゴジョウ・貴人の命令。仰せ。
潤達……ジュンタツ・廻状などを順送りすること。
四斗俵……シトビョウ
卒爾……ソツジ・突然なさま。にわかなさま。急なさま。
身共……ミドモ・自分(たち)を指す語。われ。われわれ。
端座……タンザ・姿勢を正してすわること。正座。
被衣……カツギ・平安時代以後、貴婦人が外出するときに頭からかぶった衣服。きぬかつぎ。
練絹……ネリギヌ・生糸のまま織り上げてから精練した絹織物、または練り糸で織った絹織物のこと
承引……ショウイン・よろしいと言って引き受けること。承諾。
そもじ……そなた
久闊……キュウカツ・長らく音信をしないこと。無沙汰(ぶさた)。
過当……カトウ・適度を越えること。
薄禄……ハクロク・俸給の少ないこと。 微禄。 少禄。
評言……ヒョウゲン・批評の言葉。
糊米……ノリマイ・俸給
平安城長吉……室町期の山城鍛冶を代表する刀工の一人です。
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