作品紹介
■長篇銭形平次捕物控 地獄の門
258作目にあたります。昭和二十六年地方新聞夕刊秋田に掲載されました。
■登場人物紹介
平次……銭形の平次。岡っ引き。銭占いと投げ銭打ちが得意技。三一歳。
八五郎……ガラッ八。平次の子分。三〇歳の独身
お静……平次の恋女房。二三歳
中村香女菊……踊りの師匠、かめきく
大天狗茂左衛門
宮園民部……浅草の仏師
お吉……民部の娘。
千三郎……民部の家の裏にすむ日傭取りの老人
お里……民部の下女
友の助……内弟子
宗次郎
行く松
お浪……民部の内儀
萬七……三輪のご用聞き
十一屋小三郎……呉服屋、物腰柔らかい
久七……菊水屋敷の門番
赤木右門……菊水屋敷に表れた浪人。三十五、六
佐々木数馬……小日向にすむサムライ
呉羽……佐々木の妻。故人
美佐保……佐々木の娘。呉羽の連れ子
椿有之助……佐々木家掛り人、遠縁でもある。
武藤三五郎……大身の跡取り、美佐保の婚約者
石崎輿惣次……佐々木家用人、中老人
七太郎……佐々木家若党
お昭……佐々木家下女
小田紅雲齋……隠居した六十代のサムライ
弥八郎……由井正雪の部下
澤……小三郎の妻
太一朗……小三郎のせがれ
玄龍……医者
■用語集
脂粉……シフン・べにとおしろい。 化粧。よそおい
掛け香……汗のにおいなどを防ぐため、小さな絹袋に入れ、くびにかけたり左右の袖に入れて携帯する香料。主として女性が用いた
正五つの時……八時
よつ……10時
惣嫁……ソウカ・江戸時代、京坂地方で、路上で客を引く最下級の売春婦をいう語。 夜鷹(よたか)。 総右衛門。
九つ……12時
田山花袋……タヤマカタイ
白丁……陶磁製の酒徳利の一種。 白色で首が細く胸の円い一升徳利
諸白……モロハク・透明度の高い酒、今日でいう清酒
ナナツハン……5時
むつ……6時
五つ……八時
慈眼……ジゲン・仏・菩薩が衆生を見る慈悲の目
色子……イロコ・歌舞伎若衆で男色を売る者。歌舞伎子。舞台子。
端麗……タンレイ・顔かたちが整っていて美しいこと
いつつ……八時
相馬の古御所……相馬小次郎こと平将門が下総国に建てた屋敷で、将門の乱の際に荒れ果ててしまっていた廃屋。
点綴……テンテツ・ものがほどよく散らばっていること。また、うまく散らばらせてそれを綴り合わせること。
折助……オリスケ・さむらいの家で使われる下男。
仕方噺……シカタバナシ・身ぶり・手ぶりをまじえてする話。 また、それを取り入れた落語。
ムツハン……7時
大森彦七……南北朝時代、足利方の武将。背負った女が悪霊の楠正成であった、という話がある。
大幅……タイフク・大きな掛け物・掛け軸。
完爾……カンジ・にっこりほほえんでいるさま。莞然。
四半刻……30分
十九夜……名月の晩にはお供えのだんごを子どもたちが無断でいただいてもしかられない風習が昔は広く分布した。
瑕瑾……カキン・きず。特に、欠点。短所。
正五つ……八時
八ツ口……ヤツクチ・着物の身頃(みごろ)の脇のあき部分
老鶯……ロウオウ・春が過ぎても鳴くウグイス。老いうぐいす。
岩見重太郎……講談,歌舞伎などで有名な桃山時代の伝説的豪傑。筑前小早川家の臣
卑近……ヒキン・身近でありふれていること。高尚でないこと。
六孫王經基朝臣……ロクソンオウツネモト
裁着……タッツケ・袴(はかま)の一種。元来は武士の袴であった。室町時代から武士の間に用いられた、当時は立付と書かれた
魯智深……『水滸伝』の登場人物。
狡智……コウチ・わるがしこい知恵。
堂上方…… 室町時代以降の公家の家格の一。 清涼殿への昇殿を許される家柄。
公家侍……公家に仕えるさむらい。
慈悲忍辱……ジヒニンニク・慈悲心をいだくことと、どんな苦難にもたえること。 転じて、慈悲の心をもって苦難にたえること。 慈忍
八百屋お七……江戸本郷の八百屋の娘で、恋人に会いたい一心で放火事件を起こし火刑に処されたとされる少女
258作目にあたります。昭和二十六年地方新聞夕刊秋田に掲載されました。
■登場人物紹介
平次……銭形の平次。岡っ引き。銭占いと投げ銭打ちが得意技。三一歳。
八五郎……ガラッ八。平次の子分。三〇歳の独身
お静……平次の恋女房。二三歳
中村香女菊……踊りの師匠、かめきく
大天狗茂左衛門
宮園民部……浅草の仏師
お吉……民部の娘。
千三郎……民部の家の裏にすむ日傭取りの老人
お里……民部の下女
友の助……内弟子
宗次郎
行く松
お浪……民部の内儀
萬七……三輪のご用聞き
十一屋小三郎……呉服屋、物腰柔らかい
久七……菊水屋敷の門番
赤木右門……菊水屋敷に表れた浪人。三十五、六
佐々木数馬……小日向にすむサムライ
呉羽……佐々木の妻。故人
美佐保……佐々木の娘。呉羽の連れ子
椿有之助……佐々木家掛り人、遠縁でもある。
武藤三五郎……大身の跡取り、美佐保の婚約者
石崎輿惣次……佐々木家用人、中老人
七太郎……佐々木家若党
お昭……佐々木家下女
小田紅雲齋……隠居した六十代のサムライ
弥八郎……由井正雪の部下
澤……小三郎の妻
太一朗……小三郎のせがれ
玄龍……医者
■用語集
脂粉……シフン・べにとおしろい。 化粧。よそおい
掛け香……汗のにおいなどを防ぐため、小さな絹袋に入れ、くびにかけたり左右の袖に入れて携帯する香料。主として女性が用いた
正五つの時……八時
よつ……10時
惣嫁……ソウカ・江戸時代、京坂地方で、路上で客を引く最下級の売春婦をいう語。 夜鷹(よたか)。 総右衛門。
九つ……12時
田山花袋……タヤマカタイ
白丁……陶磁製の酒徳利の一種。 白色で首が細く胸の円い一升徳利
諸白……モロハク・透明度の高い酒、今日でいう清酒
ナナツハン……5時
むつ……6時
五つ……八時
慈眼……ジゲン・仏・菩薩が衆生を見る慈悲の目
色子……イロコ・歌舞伎若衆で男色を売る者。歌舞伎子。舞台子。
端麗……タンレイ・顔かたちが整っていて美しいこと
いつつ……八時
相馬の古御所……相馬小次郎こと平将門が下総国に建てた屋敷で、将門の乱の際に荒れ果ててしまっていた廃屋。
点綴……テンテツ・ものがほどよく散らばっていること。また、うまく散らばらせてそれを綴り合わせること。
折助……オリスケ・さむらいの家で使われる下男。
仕方噺……シカタバナシ・身ぶり・手ぶりをまじえてする話。 また、それを取り入れた落語。
ムツハン……7時
大森彦七……南北朝時代、足利方の武将。背負った女が悪霊の楠正成であった、という話がある。
大幅……タイフク・大きな掛け物・掛け軸。
完爾……カンジ・にっこりほほえんでいるさま。莞然。
四半刻……30分
十九夜……名月の晩にはお供えのだんごを子どもたちが無断でいただいてもしかられない風習が昔は広く分布した。
瑕瑾……カキン・きず。特に、欠点。短所。
正五つ……八時
八ツ口……ヤツクチ・着物の身頃(みごろ)の脇のあき部分
老鶯……ロウオウ・春が過ぎても鳴くウグイス。老いうぐいす。
岩見重太郎……講談,歌舞伎などで有名な桃山時代の伝説的豪傑。筑前小早川家の臣
卑近……ヒキン・身近でありふれていること。高尚でないこと。
六孫王經基朝臣……ロクソンオウツネモト
裁着……タッツケ・袴(はかま)の一種。元来は武士の袴であった。室町時代から武士の間に用いられた、当時は立付と書かれた
魯智深……『水滸伝』の登場人物。
狡智……コウチ・わるがしこい知恵。
堂上方…… 室町時代以降の公家の家格の一。 清涼殿への昇殿を許される家柄。
公家侍……公家に仕えるさむらい。
慈悲忍辱……ジヒニンニク・慈悲心をいだくことと、どんな苦難にもたえること。 転じて、慈悲の心をもって苦難にたえること。 慈忍
八百屋お七……江戸本郷の八百屋の娘で、恋人に会いたい一心で放火事件を起こし火刑に処されたとされる少女
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