作品紹介
作中の津軽家は、現存する天守閣「弘前城」を今に残していますが、棟方与右衛門は、おそらくは作者の創作。けれど、五所川原地方の開墾に尽力した武士は実際におり、元禄時代の人で、鳴海勘兵衛、の名前が残っています。五所川原新田15ヶ村を開拓、五所川原初代代官になりました。岩木川堤防の建設にもあたり、代官所の跡地に、この人の掘った井戸が今でも残っております。
作品に、弘前城は登場しませんが、作中の年代を元禄と想定すると、寛永四年(1627年)の落雷により、天守は炎上。以降200年。天守閣はなかったそうです。ちなみに五層六階の天守でした。
弘前城の再建は、1810年。現在の3層3階の形で建設されました。
陸軍の東北鎮台がやってきたのは、1871年。比較的新しかったので、取り壊しにならなかったのでしょうか? 今では桜の名所になっておりますし、天守閣がのこって本当によかった。天守閣が建設できるほどの財力があったのは、与右衛門たちのおかげ?
そんなわけで、鬼となって、津軽開墾の礎となった与右衛門の活躍を、
お聴きください。
■登場人物紹介
棟方与右衛門……弘前藩、出羽守の家来。米喰い虫、と馬鹿にされる。
お珠……与右衛門の娘。父と開墾に尽くす。
福原主水……町人から金を搾取して脱藩する。
安太郎……十川村の郷士
◆用語集
詐称……サショウ・氏名・住所・職業などをいつわっていうこと。
今暁……コンギョウ・今日の夜明けがた。今朝。
弊風……ヘイフウ・悪い風俗や習慣。悪習。
就役……ジュヤク・シュウエキ・役務・苦役などにつくこと
奔馳……ホンチ・走ること。奔走。
荒蕪……コウブ・土地が荒れて雑草などのおい茂ること。また、その土地。未開墾地。
踏査……トウサ・実際にその地へ出かけて調べること。
渺茫……ビョウボウ・遠くはるかなさま。広く果てしないさま。
君言……クンゲン
拱手……キョウシュ・何もせずにいること。 手を下さないこと。コウシュ
逃散……チョウサン・耕作を放棄し、逃げ出すこと
孜々……シシ・熱心に努め励むさまのこと。
御幣……ゴヘイ・白色や金・銀の紙などを細長く切り、幣串 (へいぐし) にはさんだもの。 お祓いのときなどに用いる。
慶賀……ケイガ・よろこび祝うこと。
作品に、弘前城は登場しませんが、作中の年代を元禄と想定すると、寛永四年(1627年)の落雷により、天守は炎上。以降200年。天守閣はなかったそうです。ちなみに五層六階の天守でした。
弘前城の再建は、1810年。現在の3層3階の形で建設されました。
陸軍の東北鎮台がやってきたのは、1871年。比較的新しかったので、取り壊しにならなかったのでしょうか? 今では桜の名所になっておりますし、天守閣がのこって本当によかった。天守閣が建設できるほどの財力があったのは、与右衛門たちのおかげ?
そんなわけで、鬼となって、津軽開墾の礎となった与右衛門の活躍を、
お聴きください。
■登場人物紹介
棟方与右衛門……弘前藩、出羽守の家来。米喰い虫、と馬鹿にされる。
お珠……与右衛門の娘。父と開墾に尽くす。
福原主水……町人から金を搾取して脱藩する。
安太郎……十川村の郷士
◆用語集
詐称……サショウ・氏名・住所・職業などをいつわっていうこと。
今暁……コンギョウ・今日の夜明けがた。今朝。
弊風……ヘイフウ・悪い風俗や習慣。悪習。
就役……ジュヤク・シュウエキ・役務・苦役などにつくこと
奔馳……ホンチ・走ること。奔走。
荒蕪……コウブ・土地が荒れて雑草などのおい茂ること。また、その土地。未開墾地。
踏査……トウサ・実際にその地へ出かけて調べること。
渺茫……ビョウボウ・遠くはるかなさま。広く果てしないさま。
君言……クンゲン
拱手……キョウシュ・何もせずにいること。 手を下さないこと。コウシュ
逃散……チョウサン・耕作を放棄し、逃げ出すこと
孜々……シシ・熱心に努め励むさまのこと。
御幣……ゴヘイ・白色や金・銀の紙などを細長く切り、幣串 (へいぐし) にはさんだもの。 お祓いのときなどに用いる。
慶賀……ケイガ・よろこび祝うこと。
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