作品紹介
史上最も優れた旅行家の一人だったイザベラ・バード(1831-1904)。この英国人女性の旅行記の魅力は、何よりも臨場感溢れる鮮やかな記述にあります。世界に流布する簡略本原著 “Unbeaten Tracks in Japan”(1885)の訳書として高い評価を得ている金坂清則訳『新訳 日本奥地紀行』を台本としたこのオーディオブックでは、正確でわかりやすい訳文で、小野澤裕子さんのすぐれた朗読を通してその魅力をお届けします。
「旅行記を読むとは、その基になった旅を読み、旅する人を読み、旅した場所・地域を読み、旅した時代を読むことである」という卓見の誠実なる実践によって正確でわかりやすい日本語に再生されたバードの記述が、読者を北海道への「旅と冒険の物語」に誘います。近代の歩みを始めて間もない日本を、一瞬の風景や、真摯な旅を重ねるバードや人々の息遣いまでも感じ取りつつ、彼女と一緒に旅しているような感慨に浸れます。
巻4は、鬼怒川河谷の厳しい旅を経て会津に至り、会津盆地の西の山地を抜け、津川からは川舟で新潟に出て一週間滞在し、山形県の置賜(おきたま)に抜けるまでの半月の旅の世界です。日本海側の新潟に出たのは開港場で宣教師が活動していたからですが、そのおかげで魅力溢れる街の様子を味わえます。その峡谷が“ライン川よりも美しい”と称賛した阿賀野川の快適な舟旅に思いを馳せる人もいるに違いありません。(第十二報~第十七報)。
「旅行記を読むとは、その基になった旅を読み、旅する人を読み、旅した場所・地域を読み、旅した時代を読むことである」という卓見の誠実なる実践によって正確でわかりやすい日本語に再生されたバードの記述が、読者を北海道への「旅と冒険の物語」に誘います。近代の歩みを始めて間もない日本を、一瞬の風景や、真摯な旅を重ねるバードや人々の息遣いまでも感じ取りつつ、彼女と一緒に旅しているような感慨に浸れます。
巻4は、鬼怒川河谷の厳しい旅を経て会津に至り、会津盆地の西の山地を抜け、津川からは川舟で新潟に出て一週間滞在し、山形県の置賜(おきたま)に抜けるまでの半月の旅の世界です。日本海側の新潟に出たのは開港場で宣教師が活動していたからですが、そのおかげで魅力溢れる街の様子を味わえます。その峡谷が“ライン川よりも美しい”と称賛した阿賀野川の快適な舟旅に思いを馳せる人もいるに違いありません。(第十二報~第十七報)。
新着作品
週間総合ランキング
読み込み中...