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ガラスのうさぎ

著者 高木敏子
ナレーター 井上澪

再生時間 04:10:54

出版社 金の星社

出版日 2000/3/1

配信日 2013/8/12

図表 なし

分割ファイル数 18 枚

倍速版 あり

¥1,188 税込
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作品紹介

私たちはあの戦争を忘れてはならない――。

戦争の惨禍を体験した著者が、様々なものを失いながらも懸命に生きた、自身の少女時代を綴ったノンフィクション。
平和への想いを新たにする8月、あの不朽の名作にもう一度触れてみませんか。


戦争の悲惨さと平和の大切さを綴った名作『ガラスのうさぎ』。

自らの戦争体験を綴った感動のノンフィクションは、世代を超えて、
発行以来35年間、幅広い読者に読み継がれています。


太平洋戦争末期である1945年には、首都・東京を狙った無差別爆撃が繰り返し行われました。
特に、3月10日の東京大空襲では死者10万人以上に達し、下町は戦火につつまれました。
この大空襲で主人公・敏子は母と2人の妹を失います。

敏子は疎開のため被害をまぬがれましたが、訪れた自宅の焼け跡には、
ぐにゃぐにゃになった「ガラスのうさぎ」が転がっていました。
それは、ガラス工場を営む父が作ってくれたもの。
ガラスが溶けてしまうほどの炎熱に巻き込まれた母妹を想いながら、
敏子はうさぎを大事に手さげ袋に入れます。

それからほどなくして敏子は、新潟へ疎開しようと列車を待っていた駅にて、
機銃掃射によって父を目の前で亡くすという体験をします。

ひとりぼっちとなった13歳の少女。
悲しみに暮れる間もなく、親切な周りの人々に助けられながら、翌日には父を火葬するための段取りをつけました。

その夜、海を見つめているうちに、気づけば波打ちぎわから一歩一歩と海へ進んでいて、波によろけたところで気づくのでした。

「ああ、わたしは死のうとしていたんだ」

それでも敏子は、「わたしが死んだら、家族のお墓参りはだれがするのか。
わたしは、どんなことがあっても生きなければ!」と自分を奮い立たせるのです。


あの戦争を風化させてはならないという強い想いが込められた本作品。
一人の少女のけなげな姿に感動し、その悲しみにきっと胸を打たれることでしょう。

そして戦時中、戦後の壮絶な時代にも、明るく気丈に、一生懸命生きてきたその強さに、
はっとさせられるものがあるに違いありません。

戦争を直接知る世代が次第に少なくなってきている今こそ、
歴史の教科書からは学べない実体験に、文学を通して触れてみませんか。

戦争を経験した方からお話を聴いているように、この物語を耳から聴くことで、
平和への想いを一層強く持つことができるようになることでしょう。