作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
二月のある日、野中のさびしい道を歩く三十四、五歳の男と十二、三歳の少年・廉(れん)。廉が男のオーバーのポケットに手を入れると、オルゴール(うた時計)が鳴り出す。廉がよく行く薬屋にもうた時計があり、おじさんはその音を聴くと息子・周作を思い出していた。実は昨夜、その薬屋に泊まった男は、出がけにうた時計を持ち出していた。男から時計を託された少年が薬屋のおじさんを訪ねると・・・。
二月のある日、野中のさびしい道を歩く三十四、五歳の男と十二、三歳の少年・廉(れん)。廉が男のオーバーのポケットに手を入れると、オルゴール(うた時計)が鳴り出す。廉がよく行く薬屋にもうた時計があり、おじさんはその音を聴くと息子・周作を思い出していた。実は昨夜、その薬屋に泊まった男は、出がけにうた時計を持ち出していた。男から時計を託された少年が薬屋のおじさんを訪ねると・・・。
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