作品紹介
この話は80年代後半、アジア16か国を1年3か月に渡って旅したノンフィクション旅行記である。当時、日本は好景気にわき、旅するぼくは様々な国で注目され、地元民の渦に巻きこまれ、不可思議な体験をさせてもらった。
マレー半島チュラティングという観光地で、ぼくはエルという気風がよくて美しい女性と出会った。彼女はバティックショップの一員で、都会の暮らしにあきあきし、田舎で生計を立てて暮らすというニューマレーシアンたちと一緒だった。そんななかにスハイミーという面白くてエッチな男がいた。金欠病の彼にぼくは少しばかりの金を貸したのだが。
「フェリーマレーシア」という豪華客船で、クアラルンプールからシンガポールを経由し、ボルネオ島カリマンタンの町々を旅した。途中シンガポールに寄港したとき、船の中で知り合ったホーングという青年と、六時間の滞在予定でシンガポールをまわった。規制規制で人びとをがんじがらめにするシンガポールを、短い寄港中にいかに楽しむか……。
石油王国ブルネイは、旅行してもまったく面白みに欠ける国だった。第二次オイルショックで石油成金になり、国の補償が様々の分野で行き届き、国民は恵まれていた。それに伴い、公務員はやる気を出さず、人びとに活力もない。カンポンアイルという水上集落が、どうにか人間らしさを感じられた。そんなカンポンアイルの住民と知り合い、家に呼ばれる。
マレー半島チュラティングという観光地で、ぼくはエルという気風がよくて美しい女性と出会った。彼女はバティックショップの一員で、都会の暮らしにあきあきし、田舎で生計を立てて暮らすというニューマレーシアンたちと一緒だった。そんななかにスハイミーという面白くてエッチな男がいた。金欠病の彼にぼくは少しばかりの金を貸したのだが。
「フェリーマレーシア」という豪華客船で、クアラルンプールからシンガポールを経由し、ボルネオ島カリマンタンの町々を旅した。途中シンガポールに寄港したとき、船の中で知り合ったホーングという青年と、六時間の滞在予定でシンガポールをまわった。規制規制で人びとをがんじがらめにするシンガポールを、短い寄港中にいかに楽しむか……。
石油王国ブルネイは、旅行してもまったく面白みに欠ける国だった。第二次オイルショックで石油成金になり、国の補償が様々の分野で行き届き、国民は恵まれていた。それに伴い、公務員はやる気を出さず、人びとに活力もない。カンポンアイルという水上集落が、どうにか人間らしさを感じられた。そんなカンポンアイルの住民と知り合い、家に呼ばれる。
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