アジア無限回廊<8>インド・スリランカ編

出版社 ヒーローガレージ

ナレーターロバート石原

再生時間 01:34:05

添付資料 なし

出版日 2016/5/31

販売開始日 2016/6/10

トラック数 5

購入音源の倍速版 なし(アプリでの倍速再生は可能です)

作品紹介

この話は80年代後半、アジア16か国を1年3か月に渡って旅したノンフィクション旅行記である。当時、日本は好景気にわき、旅するぼくは様々な国で注目され、地元民の渦に巻きこまれ、不可思議な体験をさせてもらった。

 インドのベナレスは気温50度を越え、生きていくのがやっとという季節だった。ぼくはヨウコという日本人旅行者と知り合った。彼女は日本社会に嫌気をさし、OLをやめてインドを自由気ままに旅していた。ヨウコは迫り来る地元ナンパ師をはねのけていたが、次第に一人のインド人に惹かれていく。しっかりもののヨウコだが、インドの魔術にだんだん落ちていくのだ。

ようこそスリランカへ! ここはインドではありません。
スリランカはインドとは違い、人びとも温和で心休まる国である、と聞いていた。インドで心身ともに疲れ果てたぼくは、スリランカでのんびり過ごそうと期待したのだが……。
この国は北部ジャフナでタミールゲリラの抗争があり、外国人観光客が訪れなかった。そのため観光客相手の商売人が暇を持てあまし、めったに来ない観光客のぼくに次々に襲いかかるのだ。
ぼくにとってこの国は「悪魔の国」であった。

首都コロンボからスリランカ第二都市キャンディを訪れると、あくどい商売人はそんな現れなかった。だが、いかにもワルだという二人組に付きまとわれる。あまりにもしつこいので、ぼくは逆療法を試み、彼らと交流することにしたのだ。
連れていかれた酒場で、周囲の人びとはとても優しかったのだが……。請求書を見ると、高目の金額が記されている。ぼくはワル二人に詰めより、この国へ鬱憤が爆発し、ついに切れてしまった。ワルに向かって怒鳴りちらし、片割れ殴ると、周囲の客が一斉に立ち上がる。こりゃあ、やばかったかな……。

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