作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
佐賀県の多々良窯で焼かれる雑器の美しさを論じた随筆文。柳が多々良の名を初めて知ったのは昭和二十年頃、円楽寺で見た張付紋の植木鉢がきっかけであった。文献を調べてもほとんど現れず、多々良は北九州の数ある窯場のうち忘れられた一つであることがわかる。興味が決定的になったのは八、九年前、長崎を旅した際に骨董店で見出した大甕である。十字形の紋様に、流釉のかかったその大作を東京まで取り寄せたのち、それが棺として焼かれたものだと判明した。
佐賀県の多々良窯で焼かれる雑器の美しさを論じた随筆文。柳が多々良の名を初めて知ったのは昭和二十年頃、円楽寺で見た張付紋の植木鉢がきっかけであった。文献を調べてもほとんど現れず、多々良は北九州の数ある窯場のうち忘れられた一つであることがわかる。興味が決定的になったのは八、九年前、長崎を旅した際に骨董店で見出した大甕である。十字形の紋様に、流釉のかかったその大作を東京まで取り寄せたのち、それが棺として焼かれたものだと判明した。
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