おかめのはなし

小泉八雲「おかめのはなし」


夫婦の深い愛情と“未練”が生み出す、静かで恐ろしい日本怪談。

NHK連続テレビ小説『ばけばけ』でも注目を集めるラフカディオ・ハーン作品。


土佐の国―。

長者の娘・おかめは、最期の願いとして夫・八右衛門に「再婚しないでほしい」と頼みます。

しかし、彼女の死後、八右衛門は理由のわからない衰弱に悩まされ、

やがて「おかめが毎晩帰ってくる」と告白します。

墓を開いたときに人々が目にしたのは――。


本作もまた、八雲が日本の心と霊性を感じ取り、静かに物語へ昇華させた逸品です。



朗読は、NHK松山放送局出身のフリーアナウンサー 福井一恵。



温度のある声で、愛情、未練、畏れが溶け合う八雲の怪談世界を丁寧に描き出します。

日本の怪談文学、小泉八雲の作品、情念をテーマにした物語を愛する方へ。

夜の読書代わりにもおすすめのオーディオブックです。