ウパシナの母サーシャの物語

愛と悲しみは、その美しさと深さが似ている。それは清らかな音のない世界に、そっと咲く一輪の花のようなものだ。その花を心に持つ者は、けして人生を捨てることは…ない。 作者が読む朗読CDはまるで映画を見ている気分にさせます。あなたを、感動で心震えるキャメルンワールドにおつれします。 「普通に生きている時には持てなかった迷いのない透き通った一本の木みたいなものが、心の中にすくっと立った気がするの。その木は全てを包み込み、どんな強い風が吹いても大雨が降っても少しも揺れる事なくそこに在るの。その木の存在は私の心にかつてない静かな平穏な気持ちを授けてくれたの。だから私はけして自分の事を不幸だと思った事はないのよ。私…幸せなの。こんな姿になった今もね…。あの子を守れて、あの子がこうして無事に育ってくれて…それだけで十分幸せなのよ」 小、中、高校に朗読＆講演会で呼ばれて行くたび、大反響のキャメルンシリーズNo4『黒い孔雀ウパシナとの出会い』に続くお話です。サーシャが娘を守るために比に飛び込む朗読CDは、みなさんを圧倒することでしょう。激しさと静寂、悲しみと喜び、光と闇…　対極する全てのものがぎっしりつまったキャメルンシリーズの第６作目の文章量は今までの２倍です！版画の素朴さと熱さ、朗読に込めた作者の強い想いとそれを支えるオリジナル曲のBGMはピアノからフラメンコのタップや歌声など盛りだくさんです。ぜひぜひじっくり味わってください。 誰よりもキャメルンシリーズのファン、fatimaより。