作品紹介
与謝野晶子による現代語訳を朗読しオーディオ化しました。
多様な人物たちの織り成す複雑な心理描写を、分かりやすく情感豊かに読み上げました。
またそれぞれの帖の冒頭では翻訳者の与謝野晶子が、その帖の内容を一首の歌にして見事に表現しています。
源氏物語は、紫式部によって書かれた全五十四帖から成る長編小説。
期間にして74年、四代の天皇の御代に渡る壮大な物語であり、
その文章の構成や美しさ、人物の心理描写の面などからも、
日本の文学史上最古にして最高傑作とも言われています。
源氏物語 第九帖 葵(あおい)
桐壺帝が位を去り、源氏の兄の朱雀帝が即位した。
藤壺(中宮)の若宮が東宮となり、源氏はその後見人になった。
六条の御息所の女王は、伊勢神宮に奉仕する斎宮となった。
四月、加茂の葵祭が行われ、源氏も参列した。
その姿をひと目見ようと身分を隠して訪れた御息所であったが、
懐妊中の気晴らしのために同じく祭に訪れていた葵の上と、
見物の場所をめぐっての車争いを起こしてしまう。
そして、権勢にまかせた葵の上の乱暴によって、御息所は衆人の
前で恥をかかされ、葵の上を深く恨むようになった。
その後、葵の上は病床に伏すが、それは御息所の生霊の仕業であった。
やがて葵の上は男児(夕霧)を出産するが、容態が急変して命を
落としてしまった。
葵の上の四十九日ののち、源氏は二条院に戻り、美しく成長した
若紫と密かに結婚をした。以後、若紫は「紫の上」と呼ばれるようになる。
多様な人物たちの織り成す複雑な心理描写を、分かりやすく情感豊かに読み上げました。
またそれぞれの帖の冒頭では翻訳者の与謝野晶子が、その帖の内容を一首の歌にして見事に表現しています。
源氏物語は、紫式部によって書かれた全五十四帖から成る長編小説。
期間にして74年、四代の天皇の御代に渡る壮大な物語であり、
その文章の構成や美しさ、人物の心理描写の面などからも、
日本の文学史上最古にして最高傑作とも言われています。
源氏物語 第九帖 葵(あおい)
桐壺帝が位を去り、源氏の兄の朱雀帝が即位した。
藤壺(中宮)の若宮が東宮となり、源氏はその後見人になった。
六条の御息所の女王は、伊勢神宮に奉仕する斎宮となった。
四月、加茂の葵祭が行われ、源氏も参列した。
その姿をひと目見ようと身分を隠して訪れた御息所であったが、
懐妊中の気晴らしのために同じく祭に訪れていた葵の上と、
見物の場所をめぐっての車争いを起こしてしまう。
そして、権勢にまかせた葵の上の乱暴によって、御息所は衆人の
前で恥をかかされ、葵の上を深く恨むようになった。
その後、葵の上は病床に伏すが、それは御息所の生霊の仕業であった。
やがて葵の上は男児(夕霧)を出産するが、容態が急変して命を
落としてしまった。
葵の上の四十九日ののち、源氏は二条院に戻り、美しく成長した
若紫と密かに結婚をした。以後、若紫は「紫の上」と呼ばれるようになる。
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