作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
愛犬「みの」の最期を看取る一日を綴った随筆文。昭和十六年九月二十六日の午後、「みのが轢かれた」という知らせを受けて飛び出すと、みのは黄バスのガレージの傍に倒れて遠吠えをしていた。駆け寄る私の声を聞くと吠えるのをやめ、目を細めて満足そうな表情を見せたが、もう尻尾は振れなかった。腰を轢かれて骨が露出していたものの、普段は怒りっぽく気の強いみのが、抱き上げても声一つ立てず、分別しきった態度で静かに横たわっていた。
愛犬「みの」の最期を看取る一日を綴った随筆文。昭和十六年九月二十六日の午後、「みのが轢かれた」という知らせを受けて飛び出すと、みのは黄バスのガレージの傍に倒れて遠吠えをしていた。駆け寄る私の声を聞くと吠えるのをやめ、目を細めて満足そうな表情を見せたが、もう尻尾は振れなかった。腰を轢かれて骨が露出していたものの、普段は怒りっぽく気の強いみのが、抱き上げても声一つ立てず、分別しきった態度で静かに横たわっていた。
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