作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
明治三十七年の秋、軍需品の仕事に追われる若い店員の佐山は、ある夕暮れの川べりで釣竿を持った男と出くわす。それは日頃から愛想がよく評判のいい向田大尉に間違いなかった。しかし大尉は挨拶もなく立ち去ってしまう。朋輩に話すと、勤勉な大尉が魚も釣れない場所で悠長に竿を出しているはずがない、狐にでも化かされたのだろうと笑われてしまう。しかしその夜、火薬庫の前である異変が起きるのであった──。
明治三十七年の秋、軍需品の仕事に追われる若い店員の佐山は、ある夕暮れの川べりで釣竿を持った男と出くわす。それは日頃から愛想がよく評判のいい向田大尉に間違いなかった。しかし大尉は挨拶もなく立ち去ってしまう。朋輩に話すと、勤勉な大尉が魚も釣れない場所で悠長に竿を出しているはずがない、狐にでも化かされたのだろうと笑われてしまう。しかしその夜、火薬庫の前である異変が起きるのであった──。
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