作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
五月の頃、深林の中で大量に発生した白い蛾たちは、花の少ない暗い森を離れ、りんご畑へと移り住む。そこで出会ったりんごの花は、自分たちの故郷が北海の中の島であることを語る。花の色はもっと白く、空はもっと青く冴え、海は喩えようもないほど美しいという。しかし人間に連れてこられた花には、二度と帰る手段がない。その話に胸を打たれた蛾たちは、自分たちの翼で島を目指す大旅行を企てるのだが──。
五月の頃、深林の中で大量に発生した白い蛾たちは、花の少ない暗い森を離れ、りんご畑へと移り住む。そこで出会ったりんごの花は、自分たちの故郷が北海の中の島であることを語る。花の色はもっと白く、空はもっと青く冴え、海は喩えようもないほど美しいという。しかし人間に連れてこられた花には、二度と帰る手段がない。その話に胸を打たれた蛾たちは、自分たちの翼で島を目指す大旅行を企てるのだが──。
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