作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
寒風吹く夜、足を痛めた旅僧が農家の門口に立ち、宿を乞う。冷淡な主人はしぶしぶ土間に上げるものの、布団も食事も与えず放り出すように部屋の外へ行ってしまう。しかし、気になって障子の破れ目から旅僧の様子を覗くと、そこには信じがたい光景が広がっていた。旅僧が右手の指を囲炉裏の火に差し入れると、五本の指先に一本ずつ炎が灯り、部屋を明々と照らし出したのだ。
寒風吹く夜、足を痛めた旅僧が農家の門口に立ち、宿を乞う。冷淡な主人はしぶしぶ土間に上げるものの、布団も食事も与えず放り出すように部屋の外へ行ってしまう。しかし、気になって障子の破れ目から旅僧の様子を覗くと、そこには信じがたい光景が広がっていた。旅僧が右手の指を囲炉裏の火に差し入れると、五本の指先に一本ずつ炎が灯り、部屋を明々と照らし出したのだ。
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