作品紹介
ポッドキャスト「木村勝英のサウンドミュージアム」にて配信したシリーズ「世界の音風景」から、「石見神楽1 笛の独奏&神祇太鼓」をお届けします。
石見神楽は平安末期から室町時代にかけて島根県石見地方で信仰されていた農耕神「大元帥(おおもとがみ)」を祀る行事が起源と言われます。当時は神職たちによって舞われていたとされ、時代とともに進化し、「古事記」「日本書紀」の神話をベースに、神職から一般市民へと受け継がれ、物語性の高い民俗芸能として発展しました。
囃子(はやし)方は横笛(篠笛)、大太鼓、小太鼓、手打鉦の4種の楽器で構成され、楽曲の譜面は存在せず、楽人の耳コピーで受け継がれてきたと言い、太鼓と笛の音は、哀愁を帯びた、どこか懐かしく、神聖な場面では格調高く、戦闘場面では激しく、この独特な音環境が華麗な衣装や激しい舞いと重なって石見神楽の魅力を生み出しています。
今回は笛の独奏と神祇太鼓の囃し方全員での演奏です。
1) 発声(はっせい)・笛の独奏
発声(はっせい)は公演の幕開きを告げ、神々を鎮め、迎える場を清めるために奏でます。6つの穴を持つ竹製の横笛が主旋律を担い、哀愁あふれるメロディの厳かな笛のソロで始まり、徐々にワクワク感を高め、神話の世界へと誘ってゆきます。
2) 神舞(しんまい)・笛の独奏
石見神楽の演目は大きく「儀式舞」と「能舞」に分けられ、
この神楽は「儀式舞」です。その中で特に神聖なのが「神舞(しんまい)」と呼ばれるそうです。
神舞(しんまい)は神々を招き、祭りの場を清めるために舞う伝統的な演目。白い衣装を身にまとった舞い手が、鈴や扇を手に持ち、静かで厳かに、かつ力強く舞います。
お囃子は激しい調子ではなく神聖な空気を作り出し、笛の音の独特な節まわし奏法で「溜め」や「強弱」を付け、高揚感をかもし出します。
3) 御神幸笛(ごしんこうふえ)・笛の独奏
御神幸笛(ごしんこうふえ)は神を送り迎えの儀式や例大祭で神様が神輿(みこし)に乗って御旅所などに渡御(とぎょ)される道中の際などで奏でられ、祭典奏楽として非常に重要とされます。哀愁漂う横笛の音色は神様の声や神聖な空気を表していると言われます。
4) 神祇太鼓(じんぎだいこ)
神祇太鼓(じんぎだいこ)は神楽の幕開けなど神々を迎え入れるため、舞い手は登場せずに、公演の最初に行われる音の演目です。
この神祇太鼓は石見神楽の様々な演目の音曲からそれぞれの社中が地域や伝統を重んじ、リズムやメロディを取り出して作り上げた他とは違う特有の音曲なそうです。
それでは石見神楽上府社中の「神祇太鼓(じんぎたいこ)」。
数台の大太鼓、締め太鼓、笛、鉦、ほら貝、神楽歌の編成奏楽です。
笛の澄んだ音色は物静かな空気を清め、数台の大太鼓とほら貝が力強く境内を響かせ、掛け声と共に打ち鳴らし、「さいはひや 入りましたを今日ぞ知らせばや 七さかや八さかを超えてヤア 今日ぞ入ります」と、神々が苦難を乗り越えて幸を運んで来たと、喜び、めでたい様子を表した神楽歌を唄い上げながら、激しくも重々しく神聖な音をかもしだします。
お聴きください。
単品では下記3シリーズを1作品ずつご購入いただけます。こちらもぜひご利用ください。
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世界の音風景
音の歳時記
石見神楽は平安末期から室町時代にかけて島根県石見地方で信仰されていた農耕神「大元帥(おおもとがみ)」を祀る行事が起源と言われます。当時は神職たちによって舞われていたとされ、時代とともに進化し、「古事記」「日本書紀」の神話をベースに、神職から一般市民へと受け継がれ、物語性の高い民俗芸能として発展しました。
囃子(はやし)方は横笛(篠笛)、大太鼓、小太鼓、手打鉦の4種の楽器で構成され、楽曲の譜面は存在せず、楽人の耳コピーで受け継がれてきたと言い、太鼓と笛の音は、哀愁を帯びた、どこか懐かしく、神聖な場面では格調高く、戦闘場面では激しく、この独特な音環境が華麗な衣装や激しい舞いと重なって石見神楽の魅力を生み出しています。
今回は笛の独奏と神祇太鼓の囃し方全員での演奏です。
1) 発声(はっせい)・笛の独奏
発声(はっせい)は公演の幕開きを告げ、神々を鎮め、迎える場を清めるために奏でます。6つの穴を持つ竹製の横笛が主旋律を担い、哀愁あふれるメロディの厳かな笛のソロで始まり、徐々にワクワク感を高め、神話の世界へと誘ってゆきます。
2) 神舞(しんまい)・笛の独奏
石見神楽の演目は大きく「儀式舞」と「能舞」に分けられ、
この神楽は「儀式舞」です。その中で特に神聖なのが「神舞(しんまい)」と呼ばれるそうです。
神舞(しんまい)は神々を招き、祭りの場を清めるために舞う伝統的な演目。白い衣装を身にまとった舞い手が、鈴や扇を手に持ち、静かで厳かに、かつ力強く舞います。
お囃子は激しい調子ではなく神聖な空気を作り出し、笛の音の独特な節まわし奏法で「溜め」や「強弱」を付け、高揚感をかもし出します。
3) 御神幸笛(ごしんこうふえ)・笛の独奏
御神幸笛(ごしんこうふえ)は神を送り迎えの儀式や例大祭で神様が神輿(みこし)に乗って御旅所などに渡御(とぎょ)される道中の際などで奏でられ、祭典奏楽として非常に重要とされます。哀愁漂う横笛の音色は神様の声や神聖な空気を表していると言われます。
4) 神祇太鼓(じんぎだいこ)
神祇太鼓(じんぎだいこ)は神楽の幕開けなど神々を迎え入れるため、舞い手は登場せずに、公演の最初に行われる音の演目です。
この神祇太鼓は石見神楽の様々な演目の音曲からそれぞれの社中が地域や伝統を重んじ、リズムやメロディを取り出して作り上げた他とは違う特有の音曲なそうです。
それでは石見神楽上府社中の「神祇太鼓(じんぎたいこ)」。
数台の大太鼓、締め太鼓、笛、鉦、ほら貝、神楽歌の編成奏楽です。
笛の澄んだ音色は物静かな空気を清め、数台の大太鼓とほら貝が力強く境内を響かせ、掛け声と共に打ち鳴らし、「さいはひや 入りましたを今日ぞ知らせばや 七さかや八さかを超えてヤア 今日ぞ入ります」と、神々が苦難を乗り越えて幸を運んで来たと、喜び、めでたい様子を表した神楽歌を唄い上げながら、激しくも重々しく神聖な音をかもしだします。
お聴きください。
単品では下記3シリーズを1作品ずつご購入いただけます。こちらもぜひご利用ください。
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