作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
春の修善寺の温泉宿を出た私たち夫婦は、暖かな田畑の道をぶらぶら歩き、山裾から現れた幼い姉妹に蕨のありかを教えてもらった。姉妹に導かれた山で小さな蕨を少しだけ摘み、戻る途中、道端の桃の根元の草むらから先ほどの姉妹が現れ、気恥ずかしそうに、姉は二本、妹は一本のたんぽぽの花を差し出した。私たちは思わずその顔を見つめるが、ふと牛の鳴き声に振り向くと、子牛のいる小屋が見えた直後、姉妹の姿は消えていた。
春の修善寺の温泉宿を出た私たち夫婦は、暖かな田畑の道をぶらぶら歩き、山裾から現れた幼い姉妹に蕨のありかを教えてもらった。姉妹に導かれた山で小さな蕨を少しだけ摘み、戻る途中、道端の桃の根元の草むらから先ほどの姉妹が現れ、気恥ずかしそうに、姉は二本、妹は一本のたんぽぽの花を差し出した。私たちは思わずその顔を見つめるが、ふと牛の鳴き声に振り向くと、子牛のいる小屋が見えた直後、姉妹の姿は消えていた。
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