作品紹介
問われているのは、資本主義か否か、ではない。
どんな資本主義か、だ。
「アグラリアン資本主義」「商業資本主義」「産業資本主義」「アングロサクソン資本主義」「ライン資本主義」「日本型資本主義」「福祉資本主義」 「株主資本主義」「国家資本主義」「ステークホルダー資本主義」「インクルーシブ資本主義」「グリーン資本主義」………
現在、20代30代の若いビジネスパーソンにとっては当然のものとなっているアメリカを中心とする新自由主義経済、株主資本主義、金融資本主義は、実は、ほんのこの数十年のパラダイムに過ぎない。それ以前は、米国においても、顧客、従業員、地域の利益も、株主の利益と同様にとらえるステークホルダー資本主義が主流だった。現在、株主資本主義の必然として、格差の拡大と環境破壊が世界中に広がっているが、それは、資本主義そのものの宿命だとは言い切れない。さまざま資本主義の形が、これまでも存在したし、現在も模索されている。
本書は、主に、マルクス以後の近現代の欧米の資本主義の変遷を辿り、並行して、おもに昭和、そして、「失われた30年」の本質的要因に迫り、アベノミクスへと連なる平成の日本の資本主義の失敗の歴史を振り返り、警鐘を鳴らす。さらには、中国の成長をもたらしている「国家資本主義」、新しい資本主義の模索としての「グリーン資本主義」「インクルーシブ資本主義」など、人類の幸福とサステナブルのための新たな資本主義のパラダイムを探る。
***
2024年は世界の80近い国で選挙が実施される選挙の当たり年で、欧米では弊害が目立つ資本主義の在り方が問われた。
株主資本主義のもとで格差が開き、貧しいまま放置されてきた労働者などによる資本主義の修正圧力がかつてなく強まり、政治を大きく動かした。
相次いだ政権交代は、労働者が厳しくなる時代にあわせた資本主義の見直しを迫る政変であり、ステークホルダー資本主義やインクルーシブ資本主義などの新しい資本主義を目指す議論を実際の政策に本格的に取り込む政治プロセスの始まりを意味するのかもしれない。
一方、欧米とりわけ、米国を真似た資本主義の転換を試みた日本では、欧米に劣らないほど、その副作用が顕在化している。しかるに、モデルの英米で修正を目指す動きが強まっているのに、日本では路線修正への熱量は低い。。。。(著者 おわりに より)
もくじ
第1章 資本主義の時代 「アングロサクソン」「ライン」「福祉」「国家」の競演
1 資本主義の成立
2 レッセフェールから政府介入容認へ
3 資本主義敵視が生み出した社会主義
4 資本主義対社会主義の時代
5 一強資本主義の多様な道
第2章 モデルチェンジに失敗した日本
1 規律なきアングロサクソン・モデル追及の悲劇
2 日本が恐れられていた日本型資本主義の時代
3 日本型資本主義の動揺
4 米国による日本型資本主義への解体圧力
5 アングロサクソン・モデルの受け入れ 日本型資本主義の転換
6 アベノミクスの罪 資本主義転換の迷走
7 資本主義の転換が失敗したわけ
第3章 株主資本主義の盛衰
1 株主資本主義の台頭 深化するアングロサクソン資本主義
2 株主資本主義の弊害 強欲がもたらした格差の拡大
3 利益優先がもたらした環境悪化
4 途上国は踏み台でいいのか
5 金融危機が突き付けた転換 「強欲失敗は公的資金で」の論理破綻
第4章 新しい資本主義の模索 ゆがみの修正は可能か
1 ステークホルダー資本主義 利益至上主義からの転換
2 インクルーシブ資本主義 誰も取り残さない試み
3 グリーン資本主義 環境を守りながら成長を目指す
4 脱成長の試み 成長の前提は見直せるか
第5章 不都合な真実 アングロサクソン一人勝ちの誤算
1 「冷戦後の時代」の終わり
2 成長を引き出した国家資本主義 社会主義の修正復活
3 北欧モデルは理想か
4 株主資本主義の果てに
5 日本は今「新しい資本主義」の挫折
どんな資本主義か、だ。
「アグラリアン資本主義」「商業資本主義」「産業資本主義」「アングロサクソン資本主義」「ライン資本主義」「日本型資本主義」「福祉資本主義」 「株主資本主義」「国家資本主義」「ステークホルダー資本主義」「インクルーシブ資本主義」「グリーン資本主義」………
現在、20代30代の若いビジネスパーソンにとっては当然のものとなっているアメリカを中心とする新自由主義経済、株主資本主義、金融資本主義は、実は、ほんのこの数十年のパラダイムに過ぎない。それ以前は、米国においても、顧客、従業員、地域の利益も、株主の利益と同様にとらえるステークホルダー資本主義が主流だった。現在、株主資本主義の必然として、格差の拡大と環境破壊が世界中に広がっているが、それは、資本主義そのものの宿命だとは言い切れない。さまざま資本主義の形が、これまでも存在したし、現在も模索されている。
本書は、主に、マルクス以後の近現代の欧米の資本主義の変遷を辿り、並行して、おもに昭和、そして、「失われた30年」の本質的要因に迫り、アベノミクスへと連なる平成の日本の資本主義の失敗の歴史を振り返り、警鐘を鳴らす。さらには、中国の成長をもたらしている「国家資本主義」、新しい資本主義の模索としての「グリーン資本主義」「インクルーシブ資本主義」など、人類の幸福とサステナブルのための新たな資本主義のパラダイムを探る。
***
2024年は世界の80近い国で選挙が実施される選挙の当たり年で、欧米では弊害が目立つ資本主義の在り方が問われた。
株主資本主義のもとで格差が開き、貧しいまま放置されてきた労働者などによる資本主義の修正圧力がかつてなく強まり、政治を大きく動かした。
相次いだ政権交代は、労働者が厳しくなる時代にあわせた資本主義の見直しを迫る政変であり、ステークホルダー資本主義やインクルーシブ資本主義などの新しい資本主義を目指す議論を実際の政策に本格的に取り込む政治プロセスの始まりを意味するのかもしれない。
一方、欧米とりわけ、米国を真似た資本主義の転換を試みた日本では、欧米に劣らないほど、その副作用が顕在化している。しかるに、モデルの英米で修正を目指す動きが強まっているのに、日本では路線修正への熱量は低い。。。。(著者 おわりに より)
もくじ
第1章 資本主義の時代 「アングロサクソン」「ライン」「福祉」「国家」の競演
1 資本主義の成立
2 レッセフェールから政府介入容認へ
3 資本主義敵視が生み出した社会主義
4 資本主義対社会主義の時代
5 一強資本主義の多様な道
第2章 モデルチェンジに失敗した日本
1 規律なきアングロサクソン・モデル追及の悲劇
2 日本が恐れられていた日本型資本主義の時代
3 日本型資本主義の動揺
4 米国による日本型資本主義への解体圧力
5 アングロサクソン・モデルの受け入れ 日本型資本主義の転換
6 アベノミクスの罪 資本主義転換の迷走
7 資本主義の転換が失敗したわけ
第3章 株主資本主義の盛衰
1 株主資本主義の台頭 深化するアングロサクソン資本主義
2 株主資本主義の弊害 強欲がもたらした格差の拡大
3 利益優先がもたらした環境悪化
4 途上国は踏み台でいいのか
5 金融危機が突き付けた転換 「強欲失敗は公的資金で」の論理破綻
第4章 新しい資本主義の模索 ゆがみの修正は可能か
1 ステークホルダー資本主義 利益至上主義からの転換
2 インクルーシブ資本主義 誰も取り残さない試み
3 グリーン資本主義 環境を守りながら成長を目指す
4 脱成長の試み 成長の前提は見直せるか
第5章 不都合な真実 アングロサクソン一人勝ちの誤算
1 「冷戦後の時代」の終わり
2 成長を引き出した国家資本主義 社会主義の修正復活
3 北欧モデルは理想か
4 株主資本主義の果てに
5 日本は今「新しい資本主義」の挫折
新着作品
週間総合ランキング
読み込み中...

