作品紹介
【日本近代文学名作選(64)】
小泉八雲(嘉永3年- 明治37年)による短編小説
田部隆次 訳
「昔、近江の國に俵屋藤太郎と云ふ人があった。家は名高い石山寺に遠くない、琵琶湖の岸にあった。彼には相應の財産もあって、安樂に暮らしてゐたが、二十九歳にもなって未だ獨身であった。彼の大野心は絶世の美人を娶ることであったから、気に入る少女を見出す事ができなかった。或る日、瀬多の長橋を通ると、欄干に近く蹲って居る妙な物を見た。その物は體は人間のやうだが、墨のやうに黒く、顔は鬼のやうであった、」ーー
朗読:長尾奈奈
企画/制作:声の書店
協力:株式会社 仕事
(C)2026 声の書店
小泉八雲(嘉永3年- 明治37年)による短編小説
田部隆次 訳
「昔、近江の國に俵屋藤太郎と云ふ人があった。家は名高い石山寺に遠くない、琵琶湖の岸にあった。彼には相應の財産もあって、安樂に暮らしてゐたが、二十九歳にもなって未だ獨身であった。彼の大野心は絶世の美人を娶ることであったから、気に入る少女を見出す事ができなかった。或る日、瀬多の長橋を通ると、欄干に近く蹲って居る妙な物を見た。その物は體は人間のやうだが、墨のやうに黒く、顔は鬼のやうであった、」ーー
朗読:長尾奈奈
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