作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
公園で砂遊びをする四歳の男の子ジャンに、老紳士が名前を尋ねる。傍らで縫い物をしていた女は、この子には苗字がないと答え、事情を語り始める。千九百十八年四月、産科病院で女ともう一人の産婦が殆んど同時に男の子を産んだ。ところが、敵の砲弾が病院に命中し、産婆と一人の赤ん坊が即死した。二人の産婦は気を失っており、生き残った赤ん坊には番号札がついていなかったため、どちらの子か判別できなくなったのであった。
公園で砂遊びをする四歳の男の子ジャンに、老紳士が名前を尋ねる。傍らで縫い物をしていた女は、この子には苗字がないと答え、事情を語り始める。千九百十八年四月、産科病院で女ともう一人の産婦が殆んど同時に男の子を産んだ。ところが、敵の砲弾が病院に命中し、産婆と一人の赤ん坊が即死した。二人の産婦は気を失っており、生き残った赤ん坊には番号札がついていなかったため、どちらの子か判別できなくなったのであった。
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