作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
私は夜行列車の寝台車で、暑くて眠れないため食堂車でビールを飲んだ後、自分の寝台に戻ると、上段のカーテンの裾から人の片足がぶら下がっていた。膝から先だけのむき出しな右足で、列車の動揺につれてゆらゆら揺れている。私は上段の縁を叩いて危ないと注意し、足は引っ込んだが、夜中に目を覚ますと、再び足がぶら下がっていた──。
私は夜行列車の寝台車で、暑くて眠れないため食堂車でビールを飲んだ後、自分の寝台に戻ると、上段のカーテンの裾から人の片足がぶら下がっていた。膝から先だけのむき出しな右足で、列車の動揺につれてゆらゆら揺れている。私は上段の縁を叩いて危ないと注意し、足は引っ込んだが、夜中に目を覚ますと、再び足がぶら下がっていた──。
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