作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
兄から聞いた、子を守るために巣から逃げない蜘蛛の話に心を動かされた敏ちゃんは、かわいがっていたきりぎりすを野に逃がしてやることを決意する。姉と二人で野原へ行き、きりぎりすを草むらへ放すと、その寂しそうな様子が彼の心に強く残った。しかしその後、友人の徳ちゃんが、蛇が稲子をのんでいるのを見て石を投げつけたという話を聞き、自然界の厳しさを知った彼は、逃がしたきりぎりすの身を案じ、心配でたまらなくなる。
兄から聞いた、子を守るために巣から逃げない蜘蛛の話に心を動かされた敏ちゃんは、かわいがっていたきりぎりすを野に逃がしてやることを決意する。姉と二人で野原へ行き、きりぎりすを草むらへ放すと、その寂しそうな様子が彼の心に強く残った。しかしその後、友人の徳ちゃんが、蛇が稲子をのんでいるのを見て石を投げつけたという話を聞き、自然界の厳しさを知った彼は、逃がしたきりぎりすの身を案じ、心配でたまらなくなる。
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