作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
朝に奈良の宿を発って高野山に向かう。吉野川を渡り乗合自動車に乗った後、O先生と私は駕籠に乗り、T君とF君は徒歩で登り、奥の院で護摩の火に一燈を献じて宿坊に戻る。その夜、仏法僧鳥が啼くのを聴くため、再び奥の院に行く。仏法僧鳥は高野山の霊鳥で、運がよければ聴けるが、後生のよくない者は聴けない。私達は奥の院の裏手で待っていた。しばらくすると、かすかな物声がだんだん近づいてくる。この声は本当に仏法僧鳥なのだろうか。
朝に奈良の宿を発って高野山に向かう。吉野川を渡り乗合自動車に乗った後、O先生と私は駕籠に乗り、T君とF君は徒歩で登り、奥の院で護摩の火に一燈を献じて宿坊に戻る。その夜、仏法僧鳥が啼くのを聴くため、再び奥の院に行く。仏法僧鳥は高野山の霊鳥で、運がよければ聴けるが、後生のよくない者は聴けない。私達は奥の院の裏手で待っていた。しばらくすると、かすかな物声がだんだん近づいてくる。この声は本当に仏法僧鳥なのだろうか。
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