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土佐の国柱

出版社 丸竹書房

ナレーター七味春五郎

再生時間 01:02:57

添付資料 なし

販売開始日 2025/8/25

トラック数 13

作品紹介

作者と作品について
◆作者: 山本 周五郎(やまもと しゅうごろう)

1903年(明治36年)生まれ、1967年(昭和42年)没。本名は清水三十六(しみず さとむ)。大衆文学の巨匠として知られ、その作品は人情の機微を深く描き、多くの読者の心を捉えました。「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「日本婦道記」など、数々の名作を世に送り出しています。生涯を通じて直木賞をはじめとする一切の文学賞を辞退し続けたことでも有名です。


◆作品: 土佐の国柱(とさのくにばしら)

土佐藩主・山内一豊は病床で、自身が果たせなかった「土佐の民心統一」という大任を、長年の忠臣である高閑斧兵衛に託す。斧兵衛は「三年の間に土産を作り、冥途で会おう」と言われ、主の命を胸に抱く。

しかし一豊の死後、土佐の豪族たちは頑なに山内家に従わず、家臣たちは強硬策を唱えるが、斧兵衛は寛大な政策を推し進める。その一方で若き近習・池藤小弥太は、斧兵衛の娘・小百合に想いを寄せつつ、謀反の噂に揺れる藩内の情勢に苦悩する。

やがて斧兵衛が密かに豪族や関ヶ原の残党と密会し、謀反を企てていることが発覚。小百合はその真実を小弥太に告げる。だが、この謀反は表向きのものであり、実は「土佐の民心を真に統一するための大計略」であった。

十六日早朝、斧兵衛率いる反乱勢力が討伐される戦いが起き、斧兵衛は自ら槍を受けて討ち死に。彼の壮絶な行動は「土佐の国柱」として後世に語り継がれることになる。

解説
『土佐の国柱』は山本周五郎の歴史時代小説であり、土佐藩の成立過程を背景に、忠義と義理の狭間で苦悩しながら主君の遺志を果たそうとする老臣・高閑斧兵衛の姿を描く。

物語は、表面的には謀反の物語として展開するが、その真意は藩の長期的安定と民心統一のための壮大な「土産作り」だった。斧兵衛は自ら反逆者の汚名を被り、主君の意思を遂げるために命を投げ出す。これは、武士道の精神に根ざした自己犠牲と忠誠心を描いた、山本周五郎の人間ドラマの集大成とも言える作品である。

作中には当時の土佐の社会構造や豪族の存在、徳川幕府の影響、関ヶ原の戦いの残党問題などが織り込まれ、単なる戦記小説以上の重厚な歴史的リアリズムを帯びている。



◆主な登場人物
高閑斧兵衛 (こうが おのべえ): 物語の主人公。一豊に絶対の忠誠を誓う老臣。主君の遺言を果たすため、非情な謀略を実行する。

山内一豊 (やまうち かずとよ): 土佐初代藩主。死に際に斧兵衛へ重大な密命を託す。

池藤小弥太 (いけふじ こやた): 文武両道に優れた美貌の若侍。斧兵衛の行動に不審を抱き、その真意を探る。

山内忠義 (やまうち ただよし): 一豊の跡を継いだ二代目藩主。若く英明な君主。

小百合 (さゆり): 斧兵衛の一人娘。父の「謀反」を知り、苦悩する。
堂上喜兵衛 (どうがみ きへえ) ら: 斧兵衛の行動を誤解し、暗殺を企てる血気盛んな若侍たち。

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