作品紹介
ポッドキャスト「木村勝英のサウンドミュージアム」にて配信したシリーズ「世界の音風景」から、「ジャワ島で出会った民族音楽」をお届けします。
インドネシア、ジャワ島の西部に住むスンダ族の音楽です。
赤道直下のマレー諸島の島々に300を超える異なる言語を話す民族が独自の文化や習慣を築いて暮らしている多民族国家であるインドネシア。伝統音楽も然り、それぞれの民族が独自のスタイルで長く継がれてきました。
この音源は1974年、私がインドネシアの70mm映画「帰って来た人々」の制作に参加し、ジャカルタのスタジオで詰めてレコーディング作業している時に、製作総指揮であるプロデューサーが、監督と私に「息抜き」に、と自宅に招待をしてくれたのです。プロデューサーの自宅はジャカルタから車で2時間ほどの都市バンドンにありました。バンドンは標高約800メートルに位置する避暑地で一年中涼しいところ。その街外れの田園風景に築2、3年の大邸宅がありました。
当日、プロデューサーは玄関先で監督と私を迎え、応接間へ案内してくれました。すると驚いたことにそこに古楽器を横に伝統衣装のバティックを纏った男女7名の楽士が坐っていたのです。民族音楽の生演奏を私たちに聴かせようと、プロデューサーが配慮したのです。録音機を持ち歩いていた私は収録したい旨を伝えるとプロデューサーは笑いながらそれに応えてくれました。
ジャワ島西部を居住地とするスンダ民族の演奏、応接間で5曲録音しました。
初めは竹笛の楽器「スリン」での演奏です。
二人の男性楽士がスリンを吹き、掛け合いで奏でます。
次はスリンに加わって弦楽器の琴に似た「カチャピ」、竹製の打楽器「アンクルン」、擦弦楽器「ルバーブ」などテンポの早い楽曲です。そのあと明るい楽曲と続きます。
つづいてベテラン女性のボーカルが入ります。
アンクルン、カチャピの演奏がゆったり、柔らかく始まり女性ボーカルがビブラートを加え哀愁をおびた旋律を歌い上げます。
単品では下記3シリーズを1作品ずつご購入いただけます。こちらもぜひご利用ください。
音で読む小説
世界の音風景
音の歳時記
インドネシア、ジャワ島の西部に住むスンダ族の音楽です。
赤道直下のマレー諸島の島々に300を超える異なる言語を話す民族が独自の文化や習慣を築いて暮らしている多民族国家であるインドネシア。伝統音楽も然り、それぞれの民族が独自のスタイルで長く継がれてきました。
この音源は1974年、私がインドネシアの70mm映画「帰って来た人々」の制作に参加し、ジャカルタのスタジオで詰めてレコーディング作業している時に、製作総指揮であるプロデューサーが、監督と私に「息抜き」に、と自宅に招待をしてくれたのです。プロデューサーの自宅はジャカルタから車で2時間ほどの都市バンドンにありました。バンドンは標高約800メートルに位置する避暑地で一年中涼しいところ。その街外れの田園風景に築2、3年の大邸宅がありました。
当日、プロデューサーは玄関先で監督と私を迎え、応接間へ案内してくれました。すると驚いたことにそこに古楽器を横に伝統衣装のバティックを纏った男女7名の楽士が坐っていたのです。民族音楽の生演奏を私たちに聴かせようと、プロデューサーが配慮したのです。録音機を持ち歩いていた私は収録したい旨を伝えるとプロデューサーは笑いながらそれに応えてくれました。
ジャワ島西部を居住地とするスンダ民族の演奏、応接間で5曲録音しました。
初めは竹笛の楽器「スリン」での演奏です。
二人の男性楽士がスリンを吹き、掛け合いで奏でます。
次はスリンに加わって弦楽器の琴に似た「カチャピ」、竹製の打楽器「アンクルン」、擦弦楽器「ルバーブ」などテンポの早い楽曲です。そのあと明るい楽曲と続きます。
つづいてベテラン女性のボーカルが入ります。
アンクルン、カチャピの演奏がゆったり、柔らかく始まり女性ボーカルがビブラートを加え哀愁をおびた旋律を歌い上げます。
単品では下記3シリーズを1作品ずつご購入いただけます。こちらもぜひご利用ください。
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