作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
夫の紀介が他界して百日の間、「わたくし」(山吹)は毎夜、松並木の道を歩いてます。それは都から来る時の紀介を思い浮かべ、五体がそれぞれの記憶の中に別々の思いに耽りたいから。先日、あるお百姓家の老媼から、紀介が陰ながら後事を託してくれていたことを知り、短い間にもわたくしは「しやわせ」でした・・・。実は、今日こそ保則様にお話ししたいことがあるのです。同郷の幼友達の武士、保則に宛てた書簡体小説。
夫の紀介が他界して百日の間、「わたくし」(山吹)は毎夜、松並木の道を歩いてます。それは都から来る時の紀介を思い浮かべ、五体がそれぞれの記憶の中に別々の思いに耽りたいから。先日、あるお百姓家の老媼から、紀介が陰ながら後事を託してくれていたことを知り、短い間にもわたくしは「しやわせ」でした・・・。実は、今日こそ保則様にお話ししたいことがあるのです。同郷の幼友達の武士、保則に宛てた書簡体小説。
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