作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
明治~昭和期に活躍した日本画家の上村松園が母について綴る随筆。私が世の荒浪と闘えたのは、母の男勝りの気性が私に流れているからだろう。二十六歳で寡婦となった母は、身を粉にして働いてくれた。一家の危機に臨んで断乎とした勇気を示した母の強い意志と、私達に対する深い愛情こそ、尊い「母の姿」だと感謝している。私の制作には「母性」を扱ったものが多い。どれも母への追慕から描いたのだ。
明治~昭和期に活躍した日本画家の上村松園が母について綴る随筆。私が世の荒浪と闘えたのは、母の男勝りの気性が私に流れているからだろう。二十六歳で寡婦となった母は、身を粉にして働いてくれた。一家の危機に臨んで断乎とした勇気を示した母の強い意志と、私達に対する深い愛情こそ、尊い「母の姿」だと感謝している。私の制作には「母性」を扱ったものが多い。どれも母への追慕から描いたのだ。
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