異国のゼンマイ仕掛けオルゴール（世界の音風景シリーズ）

ポッドキャスト「木村勝英のサウンドミュージアム」にて配信したシリーズ「世界の音風景」から、「異国のゼンマイ仕掛けオルゴール」をお届けします。

南蛮渡来、この言葉を聞くと異国情緒あふれる長崎を思い浮かべます。室町時代の末期から江戸時代にかけてポルトガル人やスペイン人がやって来てカステラ、シャボン、オブラート、カッパ、コンペート、カルタ、ビードロといったさまざまな品物や文化を日本にもたらしました。鎖国下ではオランダ、中国との間に貿易が開かれ、長崎湾に浮かぶ扇型の出島を通じてオルゴールが伝わったとされます。原語はオランダ語で「オルゲル」。それがなまって「オルゴール」と呼ばれるようになったそうです。

強く巻いたゼンマイが元に戻る力でメロディーを奏でるゼンマイ仕掛けのオルゴールはゼンマイがゆるくなって来ると演奏も次第にゆっくりとなる・・・金属の爪をはじいて音を打ち鳴らす小型自動演奏装置は何故か親しさを感じます。

７曲を選びしました。イントロと曲間のぎこちない音は鎖国時代よりもっと古くに渡来した時計の秒針音です。

単品では下記3シリーズを1作品ずつご購入いただけます。こちらもぜひご利用ください。

音で読む小説
世界の音風景
音の歳時記