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作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
お父さんの大事にしている植木鉢のゆずが、今年も大きな実を二つ付けた。これを見ると、年雄君はまだ小さかった日を思い出し、悲しくなる。その日、五つの年雄君は二つ上の兄と縁側で遊んでいた。ゆずの植木鉢にはたった一つ大きな実がなっている。兄がおもちゃの汽車を走らせているのに夢中になっていると、いつの間にか年雄君はゆずをもいでしまった。お父さんに叱られる。そう思った兄は・・・。
お父さんの大事にしている植木鉢のゆずが、今年も大きな実を二つ付けた。これを見ると、年雄君はまだ小さかった日を思い出し、悲しくなる。その日、五つの年雄君は二つ上の兄と縁側で遊んでいた。ゆずの植木鉢にはたった一つ大きな実がなっている。兄がおもちゃの汽車を走らせているのに夢中になっていると、いつの間にか年雄君はゆずをもいでしまった。お父さんに叱られる。そう思った兄は・・・。