「逆張り」の研究

出版社 筑摩書房

ナレーター石津薪之介

再生時間 06:54:57

添付資料 あり(1)

出版日 2023/6/28

販売開始日 2025/7/6

トラック数 22

作品紹介

千葉雅也さん推薦
わざと対立するための、ただのポーズとしての「逆」ではなく、
真に思考を深めるための「逆」がある。

「逆張り」を考えることは
「逆張りぎらい」だった
震災以後の「空気」を
考えることでもある

「逆張りする側の立場を取材させてほしい」
「え……ぼくって「逆張り」なの……?」
新聞記者に「逆張り」認定された批評家が「逆張り」という現象を考える。

常識とは反対のありえない主張をする「逆張り」――元来は投資用語であった言葉が、昨今では悪口や罵倒、あるいは自虐的な言葉として用いられるようになった。本書は、この言葉をめぐる「社会評論」であり、「当事者研究」ともいうべき一冊となる。
震災以降、「批評」ではなく「運動」や「現場」、「おじさん」ではなく「女性」や「若者」、「傍観者」ではなく「当事者」が称揚され、「逆」が嫌われた(あるいは反動的に好まれた)2010年代とは何だったのか?
「注意経済」「相対主義と絶対主義」「冷笑(シニシズム)」「ポピュリズム」「差異化ゲーム」などのキーワードを軸に、SNSの隆盛とともに社会が大きく変化していった時代を振り返る。

【目次】
まえがき 逆張りくんによる「逆張り」の研究
第1章 「成功したければ逆張りをしろ」――投資家と注意経済の時代
第2章 「どっちもどっち」の相対主義と「この道しかない」の絶対主義――同じところで同じ情報がぐるぐる回っている
第3章 「昨日の敵は、今日の友」――アンチと「アンチのアンチ」の戦争
第4章 「ブーメランが突き刺さっている」――アンチ・リベラルの論法
第5章 「他人からええように思われたいだけや」――動機を際限なく詮索するシニシズム
第6章 「そこまで言って委員会」――インターネット学級会とネトウヨになりかけたTくん
第7章 「やっぱり東野圭吾が一番」――逆張りとしての批評
第8章 「脳をつつけば世界はガラリと変わって見える」――はるしにゃんとケミカルな唯物論
第9章 逆張りは多数派の敵でありつつ、友でなければならない

ジャンル

新着作品

読み込み中画像
読み込み中画像
読み込み中画像
読み込み中画像
読み込み中画像
読み込み中画像
読み込み中画像
読み込み中画像

週間総合ランキング

読み込み中...
読み込み中画像
読み込み中画像
読み込み中画像
読み込み中画像
読み込み中画像
読み込み中画像
読み込み中画像
読み込み中画像
close