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銭形平次捕物控 玉の輿の呪

出版社 丸竹書房

ナレーター七味春五郎

再生時間 00:48:47

添付資料 なし

販売開始日 2025/2/3

トラック数 11

購入音源の倍速版 なし(アプリでの倍速再生は可能です)

作品紹介

■玉の輿の呪は、
 六六作目、昭和十二年にオール読物八月号に掲載されました。

 雑司ヶ谷の静かな宵闇に、お菊という若い娘が何者かに喉を切られ殺害される。

 現場に居合わせたお吉(お菊の義姉)は、手拭を忘れ取りに戻る間に事件が起きたと証言する。

 一方、お菊の元恋人である徳松は、返り血を浴びた姿で発見され、殺害の第一容疑者として縛られる。

 お菊は雑司ヶ谷で茶店を営むお楽の娘で、植村土佐守という若い大名に見初められ、下屋敷に入ることが決まっていた。

 しかし、お菊が大名の妾になることを快く思わない者が多く、嫉妬や利害が絡む複雑な状況が描かれる。さらに、義父の弥助とお吉もそれぞれ殺害を自白し、事件は混迷を極める……。


■主な登場人物
主要人物
・銭形平次
 主人公:江戸の岡っ引き。十手持ちで、人情に厚く、抜群の洞察力と推理力を持つ。投げ銭を得意とし、多くの事件を解決してきた。

・ガラッ八(八五郎)
 平次の子分:気さくで親しみやすい性格の持ち主。時に軽口を叩くが、平次の補佐役として活躍。

・お菊
 雑司ヶ谷の茶店を営むお楽の娘。植村土佐守に見初められ、下屋敷に入る予定だったが、事件の被害者となる。

・お吉
 お菊の義姉(弥助の連れ娘)。病弱で控えめな性格。事件の共犯として疑われる。

・徳松
 お菊の元恋人。殺害現場で血に染まった姿を発見され、第一容疑者となるが、実際は無実。

・お楽
 お菊の母親で茶店の主人。気丈な性格だが、娘を失い半狂乱となる。

・弥助
 お菊とお吉の義父(お楽の再婚相手)。お吉を庇うため、自らが犯人だと名乗り出る。

・植村土佐守
 上総国勝浦一万一千石の若き領主。お菊を妾として迎え入れようとしていた。

・柴田文内
 植村家の家臣。

・吉住求馬
 植村家の家臣で柴田文内の同僚。純情で忠義心が強く、平次に事件解決を依頼する。

・奥方(植村土佐守の妻)
 酒井左衛門尉の娘。嫉妬と家の体面を気にし、お菊を妾に迎えることに反対していた。

・三つ股の源吉
 地域の御用聞き。事件発生直後に捜査に当たり、徳松らを容疑者として縛る。

・碇床の親方
 現場近くの碇床の店主。事件の剃刀が彼の店から持ち出された。

・お浅
 お菊の姉。物語の前に亡くなっているが、過去に不審な死を遂げている。


・笹野新三郎
 平次の協力者である与力。平次に捜査許可を与える。

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