作品紹介
1949年(昭和24年)12月 『講談雑誌』
節子は戸田英之助と婚約するが、病気により結婚は延期される。内祝言を交わすうち英之助は尾花沢で藩のあやしい仕事につく。
二人は手紙で愛情を交わし合う日々を送るが、次第に不穏な影が差し込んできた。
労咳に苦しみながら、一途に英之助をしたう節子だが、男と尾花沢には、彼女にはどうにもできない秘密が隠されていた――
■登場人物
節 子 ……労咳に罹り療養中
戸田 英之助……尾花沢番所支配。節子と婚約する。
泰 馬 ……節子の兄。奉行職寄合所の考査役。
相良 桂一郎……泰馬の友人。尾花沢で英之助と働く。
和田 玄弘 ……医師。
三郎 左衛門……節子の父。筆頭年寄役。
戸田 昌次郎……英之助の弟。
茶谷忠右衛門……次席家老。宇知の父。
宇 知 ……泰馬の妻。
伊与四郎 ……番匠。
■用語集
考査……コウサ・いろいろ考えて調べること
神代……カミヨ・神話の時代
物頭……モノガシラ・長。かしら。
片意地……カタイジ・自分の考えを執拗に押し通すこと
適評……テキヒョウ・妥当な批評
望外……ボウガイ・望んでいた以上によい結果であること。思いのほか
粗略……ソリャク・物事の扱い方などが丁寧でないこと。ぞんざい。
疎隔……ソカク・うとくなって、隔たりが出来ること。
孤絶……コゼツ・一つだけ離れて取り残されていること。世間とのつながりがなく、孤立していること。
がれ……がけくずれで岩石がゴロゴロしている急斜面。ガレ場
採鉱……鉱山で鉱石を採掘すること
踪跡……ソウセキ・足跡。あとかた
人跡……ジンセキ・人の足跡。人の通った跡
叢林……ソウリン・樹木が群がって生えている林
迂曲……ウキョク・曲がりくねること
曲言……キョクゲン・はっきりいわないで、それとなく意味を含ませて云うこと。
番匠……バンショウ・大工
落慶……ラッケイ・寺社などの新築、また修理の完成(落成)を祝うこと
節子は戸田英之助と婚約するが、病気により結婚は延期される。内祝言を交わすうち英之助は尾花沢で藩のあやしい仕事につく。
二人は手紙で愛情を交わし合う日々を送るが、次第に不穏な影が差し込んできた。
労咳に苦しみながら、一途に英之助をしたう節子だが、男と尾花沢には、彼女にはどうにもできない秘密が隠されていた――
■登場人物
節 子 ……労咳に罹り療養中
戸田 英之助……尾花沢番所支配。節子と婚約する。
泰 馬 ……節子の兄。奉行職寄合所の考査役。
相良 桂一郎……泰馬の友人。尾花沢で英之助と働く。
和田 玄弘 ……医師。
三郎 左衛門……節子の父。筆頭年寄役。
戸田 昌次郎……英之助の弟。
茶谷忠右衛門……次席家老。宇知の父。
宇 知 ……泰馬の妻。
伊与四郎 ……番匠。
■用語集
考査……コウサ・いろいろ考えて調べること
神代……カミヨ・神話の時代
物頭……モノガシラ・長。かしら。
片意地……カタイジ・自分の考えを執拗に押し通すこと
適評……テキヒョウ・妥当な批評
望外……ボウガイ・望んでいた以上によい結果であること。思いのほか
粗略……ソリャク・物事の扱い方などが丁寧でないこと。ぞんざい。
疎隔……ソカク・うとくなって、隔たりが出来ること。
孤絶……コゼツ・一つだけ離れて取り残されていること。世間とのつながりがなく、孤立していること。
がれ……がけくずれで岩石がゴロゴロしている急斜面。ガレ場
採鉱……鉱山で鉱石を採掘すること
踪跡……ソウセキ・足跡。あとかた
人跡……ジンセキ・人の足跡。人の通った跡
叢林……ソウリン・樹木が群がって生えている林
迂曲……ウキョク・曲がりくねること
曲言……キョクゲン・はっきりいわないで、それとなく意味を含ませて云うこと。
番匠……バンショウ・大工
落慶……ラッケイ・寺社などの新築、また修理の完成(落成)を祝うこと
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