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神なき時代の「終末論」 現代文明の深層にあるもの

出版社 PHP研究所

ナレーター佐藤慧

再生時間 07:41:11

添付資料 なし

出版日 2024/6/18

販売開始日 2024/12/18

トラック数 26

作品紹介

しばしばフランス革命は、「自由主義」「社会主義」「保守主義」の三つの思想を生みだしたといわれるが、「保守主義」を欧州に残して、「自由主義」はアメリカへ、「社会主義」はソ連へ引き継がれたと見なしてよいだろう。この両国はその後それらのイデオロギーを世界に普及させることを目指すのだが、そうした志向の根底には『旧約聖書』の終末論が潜んでいた。
『旧約聖書』によると、歴史の最終局面では世界は破滅し、その前(後という説もある)に至福のユートピアを迎える。この終末論に基づく歴史観が、「神」が姿を見せない現代においてもアメリカ・ロシアを突き動かしているのだ。本書では文明論の第一人者が、歴史の深部にある『旧約聖書』の影響力、さらには文明の「根源感情」を論じ、現代を捉え直す。
巻末には『人新世の「資本論」』の著者斎藤幸平氏との「保守×左派」対談も収録。「どうして日本人はこんなにも資本主義が好きなのか」という問いや、マルクスについての疑問、資本主義に対して半身で構えるための「コモン」などについての議論を展開する。

■承認欲求がやがて対等願望に
■ユダヤ教の「他民族への優越」が受け継がれた
■歴史の「四層」の構造
■「市民的資本主義」と「ユダヤ的資本主義」
■ヨーロッパの根源感情
■ロシアの「終末への熱狂」
■支配されるものの知恵――イギリスの保守主義とは

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