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海岸(日本近代文学名作選20)
ナレーター長尾奈奈
再生時間 00:12:55
添付資料 なし
販売開始日 2024/10/8
トラック数 1
購入音源の倍速版 なし(アプリでの倍速再生は可能です)
作品紹介
【日本近代文学名作選(20)】
島崎藤村(明治5年 - 昭和18年)による短編
「上総の海、到頭この海岸の漁村へ来た。私は長い間の海に対する渇を医することが出来た。富津行の荷物、其他上総通ひの客を載せて横浜を出発した帆船は実に快く走った。十二分に風を含んだ帆はすこし船体を斜めにして、まるで青い波の上を滑つて来たやうなものだ。船の中で、船頭の煮いて呉れた飯も甘かった。富津へ着いてから斯の漁村へ来るまでの海岸も、私の好きな道だ。私は波打際の細い砂をサクサクと踏んで、保養の為にこゝに居るS君に逢ふのを楽しみにして来た。」ーー
初出 明治45年(1912)「新潮」5月号
朗読:長尾奈奈
企画/制作:声の書店
協力:株式会社 仕事
(C)2024 声の書店.
島崎藤村(明治5年 - 昭和18年)による短編
「上総の海、到頭この海岸の漁村へ来た。私は長い間の海に対する渇を医することが出来た。富津行の荷物、其他上総通ひの客を載せて横浜を出発した帆船は実に快く走った。十二分に風を含んだ帆はすこし船体を斜めにして、まるで青い波の上を滑つて来たやうなものだ。船の中で、船頭の煮いて呉れた飯も甘かった。富津へ着いてから斯の漁村へ来るまでの海岸も、私の好きな道だ。私は波打際の細い砂をサクサクと踏んで、保養の為にこゝに居るS君に逢ふのを楽しみにして来た。」ーー
初出 明治45年(1912)「新潮」5月号
朗読:長尾奈奈
企画/制作:声の書店
協力:株式会社 仕事
(C)2024 声の書店.
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