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夏目漱石「満韓ところどころ(下)」(しみじみ朗読文庫)

出版社 響林社

再生時間 02:30:31

添付資料 なし

出版日 2024/9/16

販売開始日 2024/9/30

トラック数 11

購入音源の倍速版 なし(アプリでの倍速再生は可能です)

作品紹介

【解説】
 漱石は、明治42年(1909年)に当時の満州と朝鮮とを訪問しています。これは、大学時代からの親友、中村是公が、日露戦争後に設立された南満州鉄道株式会社の総裁を務めていたことから、その誘いで訪れたものです。日露戦争の講和の中で敷設を認められた満鉄は、大連が起点となりましたが、漱石は、大連での都市計画、沿線での炭坑開発等、満州開発の息吹をひしひしと感じています。この時の訪問の長文の紀行文が「満韓ところどころ」です。
 上巻では、大連に着いて要所で働いている学生時代からの旧知の友と再会し、大連の町の造成や工場の活気などについて描いていますが、この下巻では、日露戦争の激戦地、旅順を訪れたときのことがまず書かれています。訪問当時は戦争終結からまだ5年も経っていませんから、案内をしてくれた人の従軍時の回顧や203高地や旅順港などの激戦地の戦跡も生々しいものでした。その後、奉天から撫順に移動し、巨大な撫順炭坑の地下坑を見学したところで、年末をなり新聞連載は終了しました。
 どこに行っても、相手方が好意で馳走を用意してくれるものの、持病の胃病のせいで苦悶し、各地の見学にも行けずに宿屋で安静にしているという場面も随所に出てきます。また、大連では新聞社から突然講演を頼まれ、辟易しながらも適宜話したということも描かれています。その講演の朗読については、夏目漱石「幻の大連講演、満洲日日新聞寄稿」を発行しています。  ※朗読音声は、2022年のAI技術に基づく最新合成音声です(男声)。制作:しみじみ朗読文庫

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