銭形平次捕物控　水車の音

■水車の音は、
報知新聞　昭和２８年５月よりに連載されました。掲載作品。シリーズとしては、３１２作目に当たります。


■登場人物
平次……銭形の平次。岡っ引き。銭占いと投げ銭打ちが得意技。三一歳。
八五郎……ガラッ八。平次の子分。三〇歳の独身
お静……平次の恋女房。二三歳
笹野新三郎……八丁堀の与力で、平次の良き理解者
お品……石原の利助の娘。中気にかかった父、利助にかわって、御用をうけたまわるようになる。
三輪の万七……御用聞き。銭形平次と張り合う。

綱八……箱根の番頭
大久保岩見守……大久保長安。子孫に七万両の宝を残す
土屋雲之助……舌をかみ切られた
七之助……芝居崩れの役者三枚橋の上で殺される
大久保藤十郎……岩見守の息子
宗三郎……藤十郎の召し使い。今は茶店の親父

お藤……宗三郎の娘さん
お歌……檜物町の師匠。大久保岩見守の子孫
香奈江……お歌の妹
お袖……宿の女中。赤い賽を狙う
藤十郎……お歌らの父
お槙……大久保石見守の妾


■用語集
青嵐……セイラン・青々とした山気。 また、新緑の頃、青葉の上を吹きわたる風。 薫風。
嵐気……ランキ・湿りけを含んだ山の空気。
密事……ミツジ・秘密の事柄。