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鶴は帰りぬ

出版社 丸竹書房

ナレーター七味春五郎

再生時間 01:18:08

添付資料 なし

販売開始日 2024/8/6

トラック数 11

購入音源の倍速版 なし(アプリでの倍速再生は可能です)

作品紹介

1957年(昭和32年)4月 『週刊朝日新緑特別読物号』
 床の間の鶴をモチーフに、男女の感情のすれ違いを見事に描ききった名作。
 この作品には、おせきの一人称――というよ一人語りがはさまれながら、物語がすすみます。この描写法、山本先生はあちこちで使って織られますが、私はスティーブン・キングの「ドロレス・クレイボーン」をよく思い出します。こちらは、全編がドロレスの一人語りとなっていて、しいたげられた女性・母の苦しみと、罪の告白が描かれていますが、山本先生はこのキングに匹敵するほど、一人語りがうまい。最高です。


■登場人物
実  ……飛脚屋「島十」の飛脚。
おとわ……宿「相田屋」の女中。実と恋仲になる。
おせき……「相田屋」の芸妓。実とおとわの仲を取り持つ。
文 造……「相田屋」の主人。
和 吉……「相田屋」の番頭。
お 市……「相田屋」の下女。
おろく……「相田屋」の芸妓。
おみよ……「相田屋」の女中。
おしの……「相田屋」の女中。
お 松……「相田屋」の女中。
おつね……「相田屋」の女中。
武 助……「相田屋」の番頭。
重兵衛……縮緬屋。
友次郎……飛脚屋「紀梅」の飛脚。
も と……宿「千ぐさ屋」の女中。



■用語集
気ぶっせい……相手に親しみにくく、気づまりなこと。
八半……午前三時
あかまんま……タデ科の植物。その俗称。子供がこの実を集めて、赤飯に見立てて遊んだことから。

ジャンル

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