作品紹介
父親同士の職分の諍いから、取り潰しの憂き目に遭った、井上・稲富両家。士分復帰の要件は、砲術勝負に打ち勝つことであった。
元は親友同士、さらに喜三郎の妹繁代とは許嫁同士でもあった半十郎は、江戸を離れて、大砲の開発にいそしむ。苦節数年で尾栓のネジ止めを成功させるが、江戸への帰路、秘伝書を盗まれてしまう。
侍の意地と意地が交錯する、野村胡堂の名短編です。
■登場人物
井上半十郎正景……井上流砲術の継承者。
静……半十郎の窮地を救い、旅の伴となるが
稲富喜三郎……稲富一夢斎の子孫で、強力な煙硝をつくりだす。
繁代……喜三郎の妹で、半十郎の婚約者
井上外記……半十郎の父親。故人。
稲富喜太夫……喜三郎の父。外記に斬られて亡くなる。
■用語集
婉然……エンゼン・しとやかで美しい様子。
蠱惑的……コワクテキ・人の心を乱しまどわすこと。たぶらかすこと。
名窯……メイヨウ
偏頗……ヘンパ・片寄って不公平なこと。
媚態……ビタイ・こびる様子。なまめかしい様子。人に取り入ろうとする態度。
駅路……ウマヤジ・駅から駅へ通じる道。 宿駅のある道路。
玲瓏……レイロウ・美しく照り輝くさま。玉などが、さえたよい音で鳴るさま。
極内……ゴクナイ・きわめて内密であること。極秘。
元は親友同士、さらに喜三郎の妹繁代とは許嫁同士でもあった半十郎は、江戸を離れて、大砲の開発にいそしむ。苦節数年で尾栓のネジ止めを成功させるが、江戸への帰路、秘伝書を盗まれてしまう。
侍の意地と意地が交錯する、野村胡堂の名短編です。
■登場人物
井上半十郎正景……井上流砲術の継承者。
静……半十郎の窮地を救い、旅の伴となるが
稲富喜三郎……稲富一夢斎の子孫で、強力な煙硝をつくりだす。
繁代……喜三郎の妹で、半十郎の婚約者
井上外記……半十郎の父親。故人。
稲富喜太夫……喜三郎の父。外記に斬られて亡くなる。
■用語集
婉然……エンゼン・しとやかで美しい様子。
蠱惑的……コワクテキ・人の心を乱しまどわすこと。たぶらかすこと。
名窯……メイヨウ
偏頗……ヘンパ・片寄って不公平なこと。
媚態……ビタイ・こびる様子。なまめかしい様子。人に取り入ろうとする態度。
駅路……ウマヤジ・駅から駅へ通じる道。 宿駅のある道路。
玲瓏……レイロウ・美しく照り輝くさま。玉などが、さえたよい音で鳴るさま。
極内……ゴクナイ・きわめて内密であること。極秘。
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