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問うとはどういうことか~人間的に生きるための思考のレッスン

出版社 大和書房

ナレーター海道ひなた

再生時間 05:16:23

添付資料 なし

出版日 2023/8/11

販売開始日 2024/6/22

トラック数 15

購入音源の倍速版 なし(アプリでの倍速再生は可能です)

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作品紹介

考える力とは、問う力のことである。
哲学対話の第一人者が、考える際の起点となる「問い方」をわかりやすく解説。

【はじめにより】

日本では教育政策において、2000年代以降、ゆとり教育が本格化するなかで、思考力の育成を重視してきた。
その後、ゆとり教育からは方向転換したが、思考力を育てる方針は変わっていない。

そのさい「今の子どもは考える力がない」ということが大前提になっていることが多く、
大人たちは、まるで自分たちには考える力があるかのように言う。自分のことは棚に上げて、世を憂い嘆く。

しかし考える力が弱いのは大人でも同じことで、人生経験の長短に関わらず、日本の社会全体に見られる症状である。
長年生きているのに身についていないぶん、大人のほうが深刻かもしれない。

思考力育成の必要が唱えられてから40 年たった。
それ以前も、それ以降も、考える力が一向に育てられていないとしたら、
その原因の一つは、間違いなく大人も考える力がないからであり、
どうすればそれを育てられるか分からないからだ。

考えることは問うことに基づいている。考えが漠然としているのは、
問いが漠然としているからだ。具体的に考えるためには、具体的な問いを立てなければならない。
問いの質と量が思考の質と量を決める。要するに、考える力をつけるために重要なのは「問う力」である。

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