よじょう

１９５２年(昭和２７年)３月　『週刊朝日陽春読物号』
　庖丁人がみた剣豪といったコミカルな作品で、菊池寛と直木三十五の宮本武蔵論争は有名ですが、
　「弱い者ばかりたたかった」とする武蔵非名人説をとる直木にたいし、
　名人説を採用した吉川英治の「宮本武蔵」
　果たして、山本周五郎の描く宮本武蔵は……？



■登場人物
鈴木岩太……長太夫の二男。料理人を志すも、父親に反対され、道を閉ざされる。
鈴木長太夫……藩の包丁人。賭けをして武蔵に斬りかかる。
鈴木数馬……岩太の兄。
おきた……旅館｢伊吹屋｣の女中。岩太を慕う。
角さん……長岡佐渡の槍持ち。岩太をいつも庇う。
宮本武蔵……剣の達人。長太夫を斬る。
小藤……岩太の妹。
おはん……岩太の彼女。
お米……岩太の彼女。
長岡佐渡……藩の老臣。
作間武平……見廻りの下役人。
おかね……うどん屋の女中。
淀屋の隠居……耳が遠い。岩太の小さい時からの知り合い。
伝助……淀屋の隠居の下男。
木下主膳……見廻り組支配。
太田蔵人……宮本家の家士。

■用語集
かんかち……あることにこり固まっているさま。
不埒……フラチ・道理にはずれ不届きなこと。
賓師……ヒンシ・客分として待遇される師。
襄子……中国春秋時代の晋の政治家。


■目次
0:00　よじょう　一
1:03　よじょう　二
9:45　よじょう　三
21:00　よじょう　四
27:54　よじょう　五
34:02　よじょう　六
44:12　よじょう　七
54:02　よじょう　八
59:22　よじょう　九
1:09:06　よじょう　十
1:16:16　よじょう　十一