作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
三匹の鼠と五匹のげじげじと暮らすお婆さんは、毎日、繍いとりの仕事に精を出す。下絵もないのに、彼女の繍ったものは皆ほんとに生きているようだった。町で「一本針の婆さん」と呼ばれる彼女は、たとえ仕事を頼んだ人にも、出来上がるまでその有様を決して見せない。ある時、王様の姫君の使いがお婆さんを訪ねて来る。隣の国の王子と結婚するにあたり、朝に着る着物を繍って貰いたいというのだ。
三匹の鼠と五匹のげじげじと暮らすお婆さんは、毎日、繍いとりの仕事に精を出す。下絵もないのに、彼女の繍ったものは皆ほんとに生きているようだった。町で「一本針の婆さん」と呼ばれる彼女は、たとえ仕事を頼んだ人にも、出来上がるまでその有様を決して見せない。ある時、王様の姫君の使いがお婆さんを訪ねて来る。隣の国の王子と結婚するにあたり、朝に着る着物を繍って貰いたいというのだ。
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