作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
工場の門を出る頃、少年工の達夫は国境の山々の景色を見ると、戦争で亡くした父を思い出して熱い涙を流す。自分の帰りを待つ母を想うと、母の力になるためにも強くならねば、と誓う。翌日の晩、母は夕飯の用意をして息子を待っていたが、どうしたことか、いつになく帰りが遅い。じっとしていられなくなった母は、暗い道を停車場まで向かう。電車が着く度に姿を探すが、自分の息子だけが帰って来ないのだ。
工場の門を出る頃、少年工の達夫は国境の山々の景色を見ると、戦争で亡くした父を思い出して熱い涙を流す。自分の帰りを待つ母を想うと、母の力になるためにも強くならねば、と誓う。翌日の晩、母は夕飯の用意をして息子を待っていたが、どうしたことか、いつになく帰りが遅い。じっとしていられなくなった母は、暗い道を停車場まで向かう。電車が着く度に姿を探すが、自分の息子だけが帰って来ないのだ。
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