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超訳 モンテーニュ 中庸の教え
出版社 ディスカヴァー・トゥエンティワン
ナレーターVOICEPEAK男性2
再生時間 03:06:44
添付資料 あり(1)
出版日 2019/1/25
販売開始日 2024/2/21
トラック数 11
購入音源の倍速版 なし(アプリでの倍速再生は可能です)
作品紹介
モンテーニュが『エセー』を書いてくれたことで、
地上に生きる喜びは大きなものになった。
――――ニーチェ
デカルト、パスカル、ルソー、アランなど世界の哲学者に影響をあたえた名著ついに超訳で登場。
『エセー』で知られる哲学者モンテーニュは、フランス史上最大の混乱期に生きた人です。
国内はカトリックとプロテスタントに分裂し、そこに権力闘争が滑り込み、フランスは稀に見る無秩序に叩き込まれました。
モンテーニュは、混迷極まるこの時代に、公人として「奮戦」しました。
彼が思想家と呼ばれるのは、学者だったからではなく、『エセー』という書物を残したからです。
モンテーニュはモラリストの始祖とも呼ばれます。
体系的な思想を形成しなかったので、彼の名が哲学史の教科書に出てくることはありませんが、
世に名高い数々の大哲学者たちが『エセー』を読んでいるのは周知のところです。
パスカル、ルソー、日本では西田幾多郎、そして、ニーチェ。
『エセー』の中で、モンテーニュが思索し続けたテーマには、
「死ぬ」「生きる」「判断力」「無常」「無知」「自然」などがあります。
そして、どのテーマについても答えを出すことはありません。
自分の思索の巡り合わせを、ただ記述していきます。
ですから、彼の言葉は、命じるのではなく、私たちに示唆を与えるにとどまります。
ここもまた、彼の魅力の一つです。
モンテーニュは決して、自らを地上から乖離させません。
あけすけに自らを暴露します。
「結婚には向かないんだよな」「結石って痛いよね」「ハゲでなにか?」
「死に方なんてわからんわい」「楽しくないことはしたくないね」「怒鳴ってしまうこともあるわな」等々……。
きっと、モンテーニュが記述する数々の姿を、あなた自身にも見出せることでしょう。
モンテーニュの卓抜した洞察力は、私たちがぶつかっている問題を予知しています。
「多様性」「知識(情報)」はその最たるものでしょう。
「多様性というなら、自分が一番多様(定め無い)じゃない?」
「知識に使われるな! 知識を活かせないなら、そんなもの捨ててしまおう」
「中庸」に対する思索もまた、抜群のバランス感覚の賜物です。
「断定はしない。ただ私はそう思うだけだ」「徳は断崖絶壁の頂に据えるものじゃない」
「六十歳でも学生のような姿勢でいたい」等々。
これらは、彼の品格も表現しています。
『エセー』は、現代の日本人の身にこそ、沁みるのではないでしょうか。
自分の目ではなく他人の目を気にすることが多い私たち日本人の背中を押してくれるメッセージが、随所に現れます。
「他人の目で自分を見られるかい?」「名を残すより、生きることが大事だよ」「結果なんて問題にならんわい」……。
地上に生きる喜びは大きなものになった。
――――ニーチェ
デカルト、パスカル、ルソー、アランなど世界の哲学者に影響をあたえた名著ついに超訳で登場。
『エセー』で知られる哲学者モンテーニュは、フランス史上最大の混乱期に生きた人です。
国内はカトリックとプロテスタントに分裂し、そこに権力闘争が滑り込み、フランスは稀に見る無秩序に叩き込まれました。
モンテーニュは、混迷極まるこの時代に、公人として「奮戦」しました。
彼が思想家と呼ばれるのは、学者だったからではなく、『エセー』という書物を残したからです。
モンテーニュはモラリストの始祖とも呼ばれます。
体系的な思想を形成しなかったので、彼の名が哲学史の教科書に出てくることはありませんが、
世に名高い数々の大哲学者たちが『エセー』を読んでいるのは周知のところです。
パスカル、ルソー、日本では西田幾多郎、そして、ニーチェ。
『エセー』の中で、モンテーニュが思索し続けたテーマには、
「死ぬ」「生きる」「判断力」「無常」「無知」「自然」などがあります。
そして、どのテーマについても答えを出すことはありません。
自分の思索の巡り合わせを、ただ記述していきます。
ですから、彼の言葉は、命じるのではなく、私たちに示唆を与えるにとどまります。
ここもまた、彼の魅力の一つです。
モンテーニュは決して、自らを地上から乖離させません。
あけすけに自らを暴露します。
「結婚には向かないんだよな」「結石って痛いよね」「ハゲでなにか?」
「死に方なんてわからんわい」「楽しくないことはしたくないね」「怒鳴ってしまうこともあるわな」等々……。
きっと、モンテーニュが記述する数々の姿を、あなた自身にも見出せることでしょう。
モンテーニュの卓抜した洞察力は、私たちがぶつかっている問題を予知しています。
「多様性」「知識(情報)」はその最たるものでしょう。
「多様性というなら、自分が一番多様(定め無い)じゃない?」
「知識に使われるな! 知識を活かせないなら、そんなもの捨ててしまおう」
「中庸」に対する思索もまた、抜群のバランス感覚の賜物です。
「断定はしない。ただ私はそう思うだけだ」「徳は断崖絶壁の頂に据えるものじゃない」
「六十歳でも学生のような姿勢でいたい」等々。
これらは、彼の品格も表現しています。
『エセー』は、現代の日本人の身にこそ、沁みるのではないでしょうか。
自分の目ではなく他人の目を気にすることが多い私たち日本人の背中を押してくれるメッセージが、随所に現れます。
「他人の目で自分を見られるかい?」「名を残すより、生きることが大事だよ」「結果なんて問題にならんわい」……。
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