
Audio Player
作品紹介
■あらすじ
1948年(昭和23年)2月、5月~6月 『新読物』
講談調に語りかけるスタイルで、コミカルかつ、世相を諷刺していく。山本周五郎45才。間門園という旅館の一室を仕事場にして、短編と花筵という長編を仕上げておられます。本牧の文豪として、以降二十年間をこの離れで創作活動を行っています。1946年1月に吉村きんと再婚。横浜に越したのはその翌年であります。海が間近に迫り、とても見晴らしが良かったらしい。間門園はその後廃業、住宅地にかわり、崖の上からの風景もずいぶんと変わってしまったそう。
でも山本周五郎の散歩道は、今もございます。
※七味春五郎著 ねじまげ物語の冒険
第一部 https://youtu.be/b0Dvjvm-nz0
第二部 https://youtu.be/R8J9pcmF7_A
■登場人物
玉造八百助……莫大な財産を持っていたが、だまされて親も財宝もすべてうしなうはめに。
玉造五百助……八百助の父。宝玉の細工師。旅先で病死する。
お高……八百助の母。財産の隠し場所を明かさないまま病死。
武藤権右衛門……ごんえむ。庄屋。八百助親子をだます。
おせん……権右衛門の娘。八百助の許婚者。
出来六……玉造家の下男。旅先で八百助を脅し大金を強奪する。
兼尾呉兵衛……代官。権右衛門と結託して賄賂をとる。
曾古津様……神様。
成木持助……材木問屋の二男。実は闇七という贋金作り。
島平……村人。
奉行……代官の上司。
■第二部
中将……悪人。お杉に使われ強請り強盗をする。
権頭……悪人。お杉に使われ強請り強盗をする。
杢……悪人。お杉に使われ強請り強盗をする。
持木屋成助……両替商の主人。参蔵と結託し佐貝の住民から搾り取る。
来六屋出平……納屋貸(倉庫業)。参蔵と結託し佐貝の住民から搾り取る。
お杉……「御休処」の女主人。中将等を使い金儲けに走る。
田丸屋益造……米問屋。参蔵と結託する。
折屋伝内……呉服太物糸綿商。参蔵と結託する。
水尾屋割助……酒問屋。参蔵と結託する。
蓑賀参蔵……佐貝奉行所の筆頭与力。住民から絞れるだけ絞る。
皆疋太九郎……次席与力。
矢土真平……次席与力。
池名勘兵衛……次席与力。
美那屋古蔵……海産物問屋。参蔵と結託する。
和田屋忠兵衛……菱垣船の廻船業。
源兵衛……八百助の老僕。
小松太蔵……奉行所の役人。
■用語集
惑溺……ワクデキ・ある物事にすっかり夢中になって、判断力を失うこと。
渉猟……ショウリョウ・ひろくあるきまわりさがしもとめること。たくさんの書物文献を読みあさること。
蘊奥……ウンオウ・奥義
憫笑……ビンショウ・あわれみわらうこと
煙滅……エンメツ・湮滅のあやまり。跡形もなく消えてなくなること。
裨益……ヒエキ・太助と成り役立つこと
覆滅……フクメツ・完全に滅びる
痴れ者……シレモノ・恥知らず
欣然……キンゼン・いかにもうれしそうなさま
青史……セイシ・歴史、記録
商舗……ショウホ・商店
足半……アシナカ・走りやすいように、踵のない草履
蔵匿……ゾウトク・隠匿
退蔵……タイゾウ・物資・金銭などを使用せずにしまい込んでおくこと
瞞着……マンチャク・ごまかす、だますこと
短檠……タンケイ・あかりを立てる台
瞋恚……シンイ・怒ること
嗜虐……シギャク・むごたらしい性癖
初更……ショコウ・午後七時か八時からの二時間
嚇怒……カクド・激しく怒ること
ポコアポコ……少しずつ
アレグロ……軽快に早く
騙取……ヘンシュ・かたりとること
思量……シリョウ・おもいはかること
奸譎……カンケツ・よこしまで、心に偽りが多いこと
教唆……キョウサ・他人をそそのかすこと
瀆職……トクショク・汚職
汚吏……汚職不正を行う役人
1948年(昭和23年)2月、5月~6月 『新読物』
講談調に語りかけるスタイルで、コミカルかつ、世相を諷刺していく。山本周五郎45才。間門園という旅館の一室を仕事場にして、短編と花筵という長編を仕上げておられます。本牧の文豪として、以降二十年間をこの離れで創作活動を行っています。1946年1月に吉村きんと再婚。横浜に越したのはその翌年であります。海が間近に迫り、とても見晴らしが良かったらしい。間門園はその後廃業、住宅地にかわり、崖の上からの風景もずいぶんと変わってしまったそう。
でも山本周五郎の散歩道は、今もございます。
※七味春五郎著 ねじまげ物語の冒険
第一部 https://youtu.be/b0Dvjvm-nz0
第二部 https://youtu.be/R8J9pcmF7_A
■登場人物
玉造八百助……莫大な財産を持っていたが、だまされて親も財宝もすべてうしなうはめに。
玉造五百助……八百助の父。宝玉の細工師。旅先で病死する。
お高……八百助の母。財産の隠し場所を明かさないまま病死。
武藤権右衛門……ごんえむ。庄屋。八百助親子をだます。
おせん……権右衛門の娘。八百助の許婚者。
出来六……玉造家の下男。旅先で八百助を脅し大金を強奪する。
兼尾呉兵衛……代官。権右衛門と結託して賄賂をとる。
曾古津様……神様。
成木持助……材木問屋の二男。実は闇七という贋金作り。
島平……村人。
奉行……代官の上司。
■第二部
中将……悪人。お杉に使われ強請り強盗をする。
権頭……悪人。お杉に使われ強請り強盗をする。
杢……悪人。お杉に使われ強請り強盗をする。
持木屋成助……両替商の主人。参蔵と結託し佐貝の住民から搾り取る。
来六屋出平……納屋貸(倉庫業)。参蔵と結託し佐貝の住民から搾り取る。
お杉……「御休処」の女主人。中将等を使い金儲けに走る。
田丸屋益造……米問屋。参蔵と結託する。
折屋伝内……呉服太物糸綿商。参蔵と結託する。
水尾屋割助……酒問屋。参蔵と結託する。
蓑賀参蔵……佐貝奉行所の筆頭与力。住民から絞れるだけ絞る。
皆疋太九郎……次席与力。
矢土真平……次席与力。
池名勘兵衛……次席与力。
美那屋古蔵……海産物問屋。参蔵と結託する。
和田屋忠兵衛……菱垣船の廻船業。
源兵衛……八百助の老僕。
小松太蔵……奉行所の役人。
■用語集
惑溺……ワクデキ・ある物事にすっかり夢中になって、判断力を失うこと。
渉猟……ショウリョウ・ひろくあるきまわりさがしもとめること。たくさんの書物文献を読みあさること。
蘊奥……ウンオウ・奥義
憫笑……ビンショウ・あわれみわらうこと
煙滅……エンメツ・湮滅のあやまり。跡形もなく消えてなくなること。
裨益……ヒエキ・太助と成り役立つこと
覆滅……フクメツ・完全に滅びる
痴れ者……シレモノ・恥知らず
欣然……キンゼン・いかにもうれしそうなさま
青史……セイシ・歴史、記録
商舗……ショウホ・商店
足半……アシナカ・走りやすいように、踵のない草履
蔵匿……ゾウトク・隠匿
退蔵……タイゾウ・物資・金銭などを使用せずにしまい込んでおくこと
瞞着……マンチャク・ごまかす、だますこと
短檠……タンケイ・あかりを立てる台
瞋恚……シンイ・怒ること
嗜虐……シギャク・むごたらしい性癖
初更……ショコウ・午後七時か八時からの二時間
嚇怒……カクド・激しく怒ること
ポコアポコ……少しずつ
アレグロ……軽快に早く
騙取……ヘンシュ・かたりとること
思量……シリョウ・おもいはかること
奸譎……カンケツ・よこしまで、心に偽りが多いこと
教唆……キョウサ・他人をそそのかすこと
瀆職……トクショク・汚職
汚吏……汚職不正を行う役人