作品紹介
1928年(昭和3年)4月 『日本魂』
これはかなり初期の作品。文体もまったくちがうので、これはこれで面白かったです。
昭和三年と云えば、周五郎先生は25才。浦安に移り住んだ頃です。肺侵潤の療養も兼ねていたそうです。
日本魂社には、浦安からの通勤となったようですが、ていじ出勤が難しく、10月には首に。戦前の日本は、簡単にクビにしまくったことで有名だそうですが、周五郎先生も、クビ宣告をくらっております。山本店主からの支援も打ち切り、極貧生活に埋没します。
日本魂への寄稿は、俵屋宗八の名義で、他に、荘太郎兄弟の悲劇、茅寺由来なども書いたようです。
■登場人物
高木宗兵衛……鈴木能登守の家来で、槍術指南番
お俊……高木の妻
美代……高木の娘
宗太郎……高木の息子
太田与兵衛……勘定方つとめ。高木よりいいつ年長の34才。
もよ……太田の妻
三郎……おおたのせがれ
吾八……太田の下男
■用語集
旬日……ジュンジツ・十日間。十日ほど。
頃日……ケイジツ・このごろ。近ごろ。
憫笑……ビンショウ・あわれみさげすんで笑うこと。
巨細……コサイ・大きい事と小さい事。細大。委細。
ヒポコンデリ……ちょっとした身体の異常を、自分で勝手に判断して気に病む精神病的症状。心気症
と胸……驚いてどきどきする胸。
交誼……コウギ・心が通い合った交際。
横笛……オウテキ
左手……ユンデ
いみじくも……まことによく。適切に。巧みに。
これはかなり初期の作品。文体もまったくちがうので、これはこれで面白かったです。
昭和三年と云えば、周五郎先生は25才。浦安に移り住んだ頃です。肺侵潤の療養も兼ねていたそうです。
日本魂社には、浦安からの通勤となったようですが、ていじ出勤が難しく、10月には首に。戦前の日本は、簡単にクビにしまくったことで有名だそうですが、周五郎先生も、クビ宣告をくらっております。山本店主からの支援も打ち切り、極貧生活に埋没します。
日本魂への寄稿は、俵屋宗八の名義で、他に、荘太郎兄弟の悲劇、茅寺由来なども書いたようです。
■登場人物
高木宗兵衛……鈴木能登守の家来で、槍術指南番
お俊……高木の妻
美代……高木の娘
宗太郎……高木の息子
太田与兵衛……勘定方つとめ。高木よりいいつ年長の34才。
もよ……太田の妻
三郎……おおたのせがれ
吾八……太田の下男
■用語集
旬日……ジュンジツ・十日間。十日ほど。
頃日……ケイジツ・このごろ。近ごろ。
憫笑……ビンショウ・あわれみさげすんで笑うこと。
巨細……コサイ・大きい事と小さい事。細大。委細。
ヒポコンデリ……ちょっとした身体の異常を、自分で勝手に判断して気に病む精神病的症状。心気症
と胸……驚いてどきどきする胸。
交誼……コウギ・心が通い合った交際。
横笛……オウテキ
左手……ユンデ
いみじくも……まことによく。適切に。巧みに。
新着作品
週間総合ランキング
読み込み中...