作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
天保三年の正月二日、日本橋の川口屋という酒屋に初荷の牛車が来た。店先で牛たちの綱を解いて休ませていると、火事場から引き上げてきた町火消が通りかかる。驚いた二匹の牛は暴れ牛となって北へ向かい、やがて大川へ飛び降りると川下の方へ泳いでいく。その頃、柳橋の小雛という芸者が、紙屋の旦那と初卯詣に出掛けるため船に乗っていた。水から頭を出した牛に驚いた小雛は川へ転げ落ちてしまう。
天保三年の正月二日、日本橋の川口屋という酒屋に初荷の牛車が来た。店先で牛たちの綱を解いて休ませていると、火事場から引き上げてきた町火消が通りかかる。驚いた二匹の牛は暴れ牛となって北へ向かい、やがて大川へ飛び降りると川下の方へ泳いでいく。その頃、柳橋の小雛という芸者が、紙屋の旦那と初卯詣に出掛けるため船に乗っていた。水から頭を出した牛に驚いた小雛は川へ転げ落ちてしまう。
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