作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
姉が私に語り聞かせた医王山の逸話。曰く、ある年の山開きのあと丁字屋の娘・お蝶に異変が起きた。山頂で突然姿を消したかと思いきや、夜毎庭の蛙を捕まえ、食べるようになったというのだ。しかも部屋からはずるずると何かが這いずる音が響く。お蝶の父は障子の前に金棒を置き、娘が蛇に憑かれたことを突き止める。金棒のおかげでお蝶の奇行は止んだものの、以来何も食べず痩せ衰えて……。
姉が私に語り聞かせた医王山の逸話。曰く、ある年の山開きのあと丁字屋の娘・お蝶に異変が起きた。山頂で突然姿を消したかと思いきや、夜毎庭の蛙を捕まえ、食べるようになったというのだ。しかも部屋からはずるずると何かが這いずる音が響く。お蝶の父は障子の前に金棒を置き、娘が蛇に憑かれたことを突き止める。金棒のおかげでお蝶の奇行は止んだものの、以来何も食べず痩せ衰えて……。
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