ヤングケアラー 介護する子どもたち

出版社 毎日新聞出版

ナレーター東谷一樹

再生時間 07:37:01

添付資料 なし

出版日 2021/11/27

販売開始日 2023/3/23

トラック数 22

購入音源の倍速版 あり

作品紹介

ほとんど知られていなかった
若者による、家族の介護の実態。
取材班の報道をきっかけに、
自治体が調査を開始、そして国が動き出す――
第25回新聞労連ジャーナリズム大賞・優秀賞
毎日新聞連載「ヤングケアラー 幼き介護」の書籍化!

学校に通いながら、家族の介護をする子どもたちがいる。

父母や祖父母、きょうだいに病気や障害があるために
一番身近にいる若者たちがそのケアを担ってきた実態は、
これまであまり知られていなかった。

家族だからという理由で
「手伝い」としてしか見られてこなかった介護。
しかし家族を支えるために、
自らの学業や生活を犠牲にせざるを得ないこともある。
彼ら「ヤングケアラー」たちの存在を認知してもらうため、
記者が丹念に取材し、
追いかける過程を描いたノンフィクション。


「ヤングケアラーって知ってます?」
向畑が唐突に尋ねた。
「……なにそれ」
耳慣れないその言葉は、
家族を介護している子どもを指す用語だ、と向畑は説明した。
介護の負担が重くなると、学業や友人関係、
就職にも悪影響が出て、時にはその子の人生を
左右してしまうケースもあるようなんです――
ヤングケアラーの多くは思春期にあたり、
ケア(介護や世話)の内容は家事、身体的な介助、見守り、
情緒面のサポートなど多岐にわたる。
彼らは成人した介護者と違ってまだ社会経験が乏しく、
年相応以上の責任や役割を課されてしまった場合、
学校生活や心身の健康に悪影響が生じ、
遅刻や欠席、成績の低下や友人関係に
支障が出ることも少なくないとされる。
確実に存在しているはずのヤングケアラーは
社会の陰に埋もれ、多くの人々の目に入らない
「透明な存在」だった。(本文より)

【目次】
はじめに
●祖母の高熱 消えた初恋

第1章 透明な存在
●中1の深夜、あてなき伴走

第2章 孤立する子「見るのがつらい」
●きょうだいと私

第3章 えっ? 国が全国調査?
●母を殺さなかった少女

第4章 1クラスに1人いる
●「私はヤングケアラー」 発信の意味

第5章 全国調査結果
●新たな一歩 もう後ろ向きじゃない

第6章 支援本格化へ

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